京都のお寺には、様々な魅力がありますよね。
例えば、建造物や祀ってあるもの、季節の景色などが挙げられると思います。
他にも天井や屏風に描かれている絵にも、注目したことがあるでしょうか。
例えば、達磨大師の大きな達磨図が描かれた等持院や、天井に花と日本をテーマにした160枚にもなる天井画が描かれた正寿院など…建造物だけでなく見落としがちな天井画などに注目するのも1つの魅力だと思います。
京都のお寺には天井や屏風に絵が描かれているところが数多くあるのですが、その中でも迫力のある天井画が「龍」です。
禅で龍は、仏教を守護する存在として信じられていたことから多くのお寺で龍が描かれています。
そこで今回は、京都のお寺で天井画が見られる場所をご紹介したいと思います。
どれも圧巻の天井画ですから、是非実際に見上げてご覧くださいね。
■龍の天井画が見られる京都のお寺1.天龍寺
○特徴
天龍寺は京都市右京区にある臨済宗天龍寺派の大本山の寺院で、室町時代初期に後醍醐天皇を供養するために足利尊氏によって創建されました。
これまでに火災によって建物が多く失われましたが、明治時代に再建されて現在は世界文化遺産にも登録されています。
夢窓国師が約700年前に曹源池庭園を手掛け、木々や庭、嵐山などといった景色も同時に楽しめます。
ここは法堂の天井に「雲龍図」が描かれています。
これは加山又造氏と鈴木松年氏が手掛けた作品です。
1899年に鈴木松年氏によって作成された雲龍図は損傷が激しいために現在は保管されており、毎年2月に公開されています。
そして現在の天井画になっているのが、日本画家である加山又造氏による雲龍図です。
これは1944年の法堂移築100周年に作成されたもので、円の中に龍が描かれているのが特徴的。
直径9mにもなる巨大画で厚さ3cmの檜の板を159枚貼り合わせて漆を塗って基礎が作られています。
この絵は見つめながら移動すると、まるで龍がこちらを見続けているように見える不思議な絵です。
特別参観期間や週末に公開されていますので、是非大迫力の雲龍図を見てみてください。
○口コミ
・世界遺産に登録されているお寺でした。どの季節に行っても庭園は四季折々の草花が見られ、くつろげます。
・法堂の天井にある雲龍図が見どころ。新しいもので、しっかりと色彩が見られて大迫力。
・雲龍図、とても迫力がありどの方向から見ても龍がこちらをにらんでくるのが凄いです。
・天井画がすごい。法堂の中にはベンチがあるので、座ってじっくり見れます。
・庭園と雲龍図が美しかった。見ごたえがありました。また建物もきれいでした。
○住所
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
○アクセス方法
阪急電車「嵐山駅」より徒歩15分
○ホームページ
■龍の天井画が見られる京都のお寺2.建仁寺
○特徴
建仁2年に創建された建仁寺は、栄西より禅が伝えられ京都最古の禅寺として有名なお寺です。
法堂の天井に描かれた「双龍図」は建仁寺建立800年を記念した2002年の作品で、日本画家の小泉淳作氏によって2年の歳月をかけて描かれました。
建仁寺の歴史は古いものの、こちらの絵は比較的歴史が浅いのでこれから知名度も高まるでしょう。
新しい作品であることから、しっかりと濃淡があるので龍がこちらに迫ってくるようにも見えます。
他にも重要文化財に指定されている海北友松氏の雲龍図も見どころ。
本物は京都国立博物館に保管されていますが、複製品を障壁画でいつでも見ることができます。
また座禅や写経体験もありますので、立ち寄った際には思い出に残る体験をしてみてくださいね。
○口コミ
・一番感銘を受けたのは法堂の天井画「双龍図」。今にも動き出しそうな躍動感がすごい迫力でした。
・双龍図がまるで絵の中に引き込まれるような雰囲気。ずっと上を眺めていました。
・特別公開だけでなく、いつでも見ることができる双龍図。祇園方向に行くときにはぜひ見てみるべき。
・風神雷神図で有名。敷地が広く、見どころがたくさんありました。今度は俵屋宗達の「風神雷神図」は京都国立博物館にも見に行きたいです。
・初めて伺いました。桜が満開の季節でとてもきれいでした。また、水墨画が素晴らしかったです。重要文化財も多いので、またじっくり見に来たい。
○住所
京都府京都市東山区大和大路通四条下ル小松町584
○アクセス方法
阪急「河原町駅」より徒歩10分程度
○ホームページ
■龍の天井画が見られる京都のお寺3.妙心寺
○特徴
臨済宗妙心寺派の大本山である「妙心寺」。
ここは広大な敷地で、46の塔頭寺院が並びます。
日本最古の名梵鐘や明智風呂などが見どころとして人気のある観光地です。
またここには、重要文化財に指定されている天井画と屏風で龍を見ることができます。
法堂の天井の雲龍図は狩野探幽氏が8年の歳月をかけて作成したもので、1657年に完成したと言われています。
雲龍図は13mもある天井に描かれており、円の直径は12mにもなります。
これは「八方睨みの龍」とも呼ばれ、円の中心にいる龍がどこから見てもこちらを睨んでいるように見える不思議な絵です。
また他にも狩野山楽氏が屏風に描いた龍虎図も有名なのですが、屏風は現在、京都国立博物館に保管されています。
この龍虎図は2頭の龍と虎が睨み合った姿が描かれています。
虎の左には豹が描かれており、これは狩野山楽氏が虎のメスと勘違いして豹を描いたと言われています。
しかし、睨み合う姿は圧巻ですよ。
○口コミ
・「八方睨みの龍」がすごい。大きな絵で威圧感、優しさもある不思議な絵でした。
・龍の絵が素晴らしい。首が痛くなるまで見ていました。
・圧巻は法堂の天井図「雲龍図」。うろうろしながら見てしまいました。
・山陰本線の花園駅前に広がる巨大な寺院で、庭が美しかったです。
・大方丈の襖絵に狩野探幽の手を見る事が出来ます。圧巻でした。
○住所
京都府京都市右京区花園妙心寺町1
○アクセス方法
JR嵯峨野線「花園駅」下車より徒歩5分程度
○ホームページ
■龍の天井画が見られる京都のお寺4.南禅寺
○特徴
南禅寺は京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の大本山の寺院です。
日本の禅寺の中でも別格の扱いで、最も高い格式を誇るのがここ。
日本三大門の1つで重要文化財「三門」や赤煉瓦の水道橋「疏水」など、見どころがたくさんあります。
昭和26年に国指定の名勝となった巨大な石組を横に寝かせて配置し、白洲の空間を広く取っているのは「虎の子渡しの庭」とも呼ばれます。
またここには、中心となる法堂の天井に「瑞龍図(雲龍図)」が描かれています。
これは今尾景年氏の作品で、1893年に一度火災で焼失からてしまったものを1909年の再建の際に制作されたものです。
基本的に法堂の中には入れませんが、外側から見ることができますよ。
○口コミ
・これまでに京都のあらゆる寺社を訪問。妙心寺は圧巻。やはり法堂が見どころ。瑞龍図は必見でしょう。
・巨大な龍の天井画は素晴らしかったです。生き生きと迫力のある雲龍図でした。
・スケールが大きいし、観光客も多い。重要文化財の三門がすごかった。
・中には入れませんが、外からしっかりと見ることができます。特別公開などがあれば良いな…。
・初めて知って今回訪問。テレビなどでも出るだけあり、美しいところでした。
○住所
京都府京都市左京区南禅寺福地町
○アクセス方法
地下鉄東西線「蹴上駅」より徒歩10分程度
○ホームページ
■龍の天井画が見られる京都のお寺5.東福寺
○特徴
東山区にある臨済宗東福寺派の大本山である「東福寺」。
1236年から19年もの歳月をかけて完成しました。
九条道家が奈良の東大寺と興福寺になぞらえて「東福寺」と名付けたそうです。
京都でも紅葉の名所であり「東福寺の伽藍面」とも呼ばれています。
夏には新緑、春には緑の青もみじ、秋には真っ赤な紅葉が色づきます。
ここは1881年の火災後の再建の際に堂本印象氏によって本堂の天井画が作成されました。
作品は東西22m、南北11mとかなりの巨大画なのですがたった17日間で作品を完成させたそうです。
この龍は体長54m、胴回り6.2mにも及ぶ迫力のある龍です。
天井に描かれた龍の眼は異様な雰囲気で、絵画全体も独特な雰囲気を醸し出しています。
仏殿は普段入れませんが、非公開文化財特別公開で公開されているときに見てみてくださいね。
○口コミ
・期間限定で公開している雲龍図。これは見に行くべきです。
・いつまでもずっと見上げていたくなるような絵です。公開のときに是非。
・紅葉も最高、景色も趣がある。心から癒やされました。
・龍が言葉を失うくらい素晴らしい。大きい。とにかく大きい。見に行くべきでしょう。
・この大きさの絵を17日間で仕上げるなんて信じられない。すごすぎます。
○住所
京都府京都市東山区本町15丁目778
○アクセス方法
阪急電鉄「河原町駅」より徒歩7分程度
○ホームページ
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、龍の天井画が見られる京都のお寺5選をご紹介しました。
京都には龍の姿が見られる天井画が数多くあります。
かつて活躍していた絵師たちが天井や屏風に描いた龍は、現在でも大切に守り続けられています。
鑑賞の際には全体図の雰囲気や、それぞれの龍の姿をじっくりご覧くださいね。


