来る日も来る日も雨が降り続く梅雨の季節。
気分がなかなか盛り上がりづらい毎日ですが、梅雨の時期ならではのうれしいこともありますよ。
それは、この季節を代表する花であるあじさいを愛でる楽しみです。
そこで今回は、古都京都ならではの、おでかけしたくなるあじさいのおすすめ鑑賞スポットを4ケ所ご紹介していきます!
目次
■京都・近代名建築の庭を愛でる:旧三井家下鴨別邸
■これもあじさい?いろんなあじさいに出会える!:京都府立植物園
■眺望抜群の「花の寺」へ:善峯寺
■見どころ満載の映えるお寺:柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)
■まとめ
京都・近代名建築の庭を愛でる:旧三井家下鴨別邸
最初にご紹介するのは、旧三井家下鴨別邸です。
この地には1909年、三井家の祖霊社 顕名霊社(あきなれいしゃ)が遷座されました。旧三井家下鴨別邸は、顕名霊社の休憩所として三井北家(総領家)第10代の三井八郎右衞門高棟(たかみね)により、建築された邸宅です。
2011年に、近代京都において価値の高い豪商の別邸建築であることから、重要文化財(建造物)に指定されました。
玄関棟・主屋(しゅおく)・茶室の3棟があり、それらの正面には庭園が広がっています。
象徴的な建物は主屋です。「あ、これこれ!」と、写真等で見たことがある方も多いのではないでしょうか?
“眺望を楽しむこと”を目的に建てられたという建物だけあって、1階と2階の障子にはガラスが用いられ、見通しの良い縁側・縁廊下になっています。思い切りの良い解放感がこちらの最大の魅力ではないでしょうか。
2階-3階部分は通常非公開ですが、3階には望楼があり東山の眺望を楽しめるので、特別公開時には是非訪問してみてください。
そして、あじさい苑には、タマアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイが約400本植えられています。
写真は、2021年に行った時のもので、苑内には小さな散策路が設けられていて、歩きながら青やピンクの彩り豊かなあじさいを眺めることができました。あじさいとの距離が近いので、撮影も思う存分できちゃいます!
今後あじさいの種類を増やしていく方向だそうなので、来年以降も楽しみですね。
2022年は、6月18日(土)・19日(日)にあじさい苑エリアのみの無料公開が予定されています。
(館内見学ならびに庭園メインエリアの見学は入館料が必要)
近代京都の名建築とあじさいとの共演を楽しめるチャンスをお見逃しなく。
初夏から夏にかけての青もみじや苔の美しさでもよく知られていますし、秋の紅葉の時期には、主屋二階から紅葉に彩られた美しい庭園を見渡すことができます。季節ごとに異なる表情を見せてくれますし、お庭を前にひと休みできるカフェには期間限定メニューが登場することもあるので、ついついシーズンごとに訪れたくなってしまいます。
下鴨神社のすぐ南、一の鳥居そばにあるので、下鴨神社とセットで訪れてみるのはいかがでしょうか♪
施設名:旧三井家下鴨別邸
HP:https://ja.kyoto.travel/tourism/article/mitsuike/
住所:京都府京都市左京区下鴨宮河町58-2
電話:075-366-4321
アクセス:出町柳駅から徒歩約3分
これもあじさい?いろんなあじさいに出会える!:京都府立植物園
次のあじさいスポットは、日本最古の植物園 京都府立植物園です。
植物園だけあって、そのあじさいの種類の多さは京都随一!
正門から入った場合はくすのき並木を東に、北山門から入った場合はそのまま南に向かえばあじさい園に到着です。
あじさい園の中央には蓮池があり、それを囲むように約2,500株のあじさいが植えられています。
6月初めに日本原産の種類が咲き、6月下旬には西洋あじさいが咲きます。
ガクアジサイやヤマアジサイ、西洋アジサイのアナベルやスマイルピンク、ベニテマリなど、多種のあじさいが同時に咲き誇る姿は圧巻。そして咲く期間が少しずつずれるので、長い期間に渡り鑑賞することができます。
また、あじさいが咲くシーズンには、ほかにもバラや菖蒲、青紅葉や蓮なども楽しめます。
ゆっくりと見て回れば1日いても飽きないほど広大な敷地なので、疲れたら北山門を出てすぐのダイニング「インザグリーン」でランチ・お茶をするのもいいですよ!
薪釜でパリッと焼き上げるピザが看板メニューですが、筆者のおすすめはBBQです。
昼間、思う存分植物園でリフレッシュした後、友人家族とBBQをしたのですが、手軽にアウトドア気分が味わえて、
それでいてめんどうな片付けなし!大人にも子供たちにも大好評でした。
このほか、植物園の周辺には、洋食老舗「東洋亭」や、おいしくてかわいいスイーツで知られる「マールブランシュ」などおしゃれでおいしいグルメスポットがいっぱい。園を出る際に再入場のスタンプを押してもらえるので、北山グルメも楽しんでしまいましょう♬
施設名:京都府立植物園
HP:https://www.pref.kyoto.jp/plant/
住所:京都府京都市左京区下鴨半木町
電話:075-701-0141
アクセス:地下鉄「北山」駅下車、3番出口すぐ
眺望抜群の「花の寺」へ:善峯寺
次のあじさい名所は善峯寺です。
善峯寺は、京都市西京区にある善峰観音宗の本山の寺院で、境内の広さは約三万坪。
春は桜、夏はあじさい、秋は秋明菊、11月からの紅葉がよく知られ、京都検定で「花の寺と称されるお寺は?」と出題されていたほど、花々に溢れるお寺です。
善峯寺のあじさいは、京都でも一、二を争う規模で、その数一万株!
境内の南面に位置する「白山・桜あじさい苑」ではあじさいが山肌を埋め尽くします。街中で愛でるあじさいとはまったく異なる壮大なスケールの花々は、一度は見ていただきたい絶景です。
こちらの善峯寺、敷地がとにかく広大で、まずはバス停についてからものすごく急な坂道を約10分登らなければなりません。しかし、観光の方はさほど多くなく、ゆっくりと見て回ることができますし、開山堂・釈迦堂・薬師堂からは京都市内を望むことができ、ちょっとした別世界感が味わえます。京都の中心部からは少しアクセスし辛いのですが、訪れるだけの価値はあるで、あじさい好きの方は是非この機会に訪れてみてください!
施設名:善峯寺
HP:http://www.yoshiminedera.com/
住所:京都市西京区大原野小塩町1372
電話:075-331-0020
アクセス:阪急電車「長岡天神」駅下車、タクシーで約20分
■見どころ満載の映えるお寺:柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)
最後にご紹介するのは、柳谷観音 楊谷寺です。
長岡京市にある由緒あるお寺で、平安時代より”眼病平癒の祈願所”として、皇族など様々な人に信仰されてきました。
2017年よりSNS映えを意識した四季折々の「花手水(はなちょうず)」や「押し花朱印」を開始。
あじさいや紅葉のほか、クリスマス・バレンタインなど季節のイベントをイメージした花手水も登場し、こちらのお寺の写真をSNS上で見かけない日はないと言っても過言ではありません。
あじさいの例年の見頃は6月初旬から7月上旬です。約5,000株の紫陽花が咲き誇り、この時季には「あじさいウィーク」が開催されます。
期間中は戦前に古都百庭として選ばれた名勝庭園(浄⼟苑)が眺められる上書院の特別公開や、寺宝庫の 「謎の生物のミイラ」特別公開が行われ、あじさいウイーク限定御朱印も登場するとか。
2022年のあじさいウィークは、6月30日(木)までですので、花手水が気になっていた方も出かけてみてください♬
施設名:柳谷観音 楊谷寺
HP:https://yanagidani.jp/
住所:長岡京市浄土谷堂ノ谷2
電話:075-956-0017
アクセス:阪急西山天王山駅からタクシーで約10分
■まとめ
京都のおすすめあじさいスポット4ケ所、いかがでしたでしょうか?
今年も梅雨の時季だけの神秘的な美しさを存分に楽しみましょう~!