京都人絶賛スーパー【フレンドフーズ下鴨】で錦市場・井上佃煮店の味が復活中!

KYOTREAT編集部

2019年12月に京の台所「錦市場」で135年の歴史があった、おばんざい老店舗「井上佃煮店」が閉店したのをご存知でしょうか?
井上佃煮店が突如閉店してしまったことで、

・毎日のように通っていたので信じられない
・衝撃すぎる、非常に悲しい
・あの味を忘れられない

など、地元の人から多くの悲しみの声が寄せられていました。
しかし、2020年になんと!左京区下鴨の人気食品スーパー「フレンドフーズ下鴨」に復活したのです!

目次

■錦市場で人気だった「井上佃煮店」とは?

■「井上佃煮店」の復活に至るまで

■「井上佃煮店」の味がここで!

まとめ

■錦市場で人気だった「井上佃煮店」とは?

写真 https://note.com/friendfood_kyoto/n/n583321cb97c3

京の台所と呼ばれる「錦市場」。京都で最も古い商店街で400年の歴史があり、湯葉や京野菜、京漬物など多くの京都の食材を販売する店舗が並びます。

そこにあったのが135年の歴史を持つ惣菜店「井上佃煮店」。ちりめん山椒や万願寺とうがらし昆布などの王道のメニューから、チョコレートコロッケなど斬新なもの、季節のおばんざいまで、様々なメニューを販売していました。素材を生かしたシンプルな味わいの中に、どことなく甘さと懐かしさを感じられるおばんざいです。量り売りになっていることから、対面販売方式でお客さんと店員さんがやり取りをしながら購入する方法が親しまれていました。毎日通う人や、京都に来たら必ず来る人など様々なお客さんに愛され続け、錦市場の中でもかなりの老舗でしたが、2019年12月に突如、閉店してしまいました。

■「井上佃煮店」の復活に至るまで

写真 https://note.com/friendfood_kyoto/n/n583321cb97c3

明治17年(1884年)創業の「井上佃煮店」。商売を取り巻く環境の変化や、後継者不足などから廃業を決めたそうです。
お客さんたちの悲しみの声であふれていたところ、京都市左京区にあるスーパー「フレンドフーズ」の社長である藤田俊社長がとある企画を始動。

もともと藤田社長が経営するフレンドフーズと井上佃煮店は30年来の交流があり、取引関係がありました。年末に販売するおせち用の食品もスーパーに取り寄せていたそうです。そんなご縁もあり、
・地元民へほんものの美味しさを届けたい
・観光客にも味を残していきたい
という想いから、社長は井上佃煮店の店主である梅村氏を半年以上も説得したそうです。

レシピなども処分されてしまいましたが、梅村氏とご家族の3人がフレンドフーズの従業員として働くことになり、ようやく井上佃煮店の味が復活することになりました。
フレンドフーズの調理場であっという間に5種類ほどの惣菜を作り上げたそう。レシピがなくても記憶には味付けや作り方は刻み込まれていたのですね。

そこからは、
・里芋ほっこり煮
・いかみょうが酢
・じゃことうがらし
・ちりめん山椒
・万願寺とうがらし昆布
などの数十種類のお惣菜が並び、「創業明治十七年 錦小路 井上」のプレートが飾られています。

■「井上佃煮店」の味がここで!

写真 https://note.com/friendfood_kyoto/n/n583321cb97c3

2020年になり、説得を受け入れた井上佃煮店の店主である梅村氏は再び「井上佃煮店」の味を販売し始めました。
場所は、左京区下鴨にある「フレンドフーズ下鴨」。

お店には珍しい野菜や果物をはじめとする新鮮な食材、ハイクオリティな商品が並びます。そんな店内でも人気を集めるお惣菜コーナーには、梅村氏の作った味が並んでいます。

普段の食卓にお惣菜を一品足すだけで豊かになりますし、京都の昔ながらの料理を楽しむことができるでしょう。

■フレンドフーズ下鴨
住所:京都市左京区下鴨北園町10-6
アクセス:京都市営地下鉄「北山駅」より徒歩10分

HP:http://www.friendfood.jp/

■まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、深い歴史と伝統的な味が愛される「井上佃煮店」が買えるお店についてご紹介させて頂きました。
錦市場で見られなくなったのは寂しい気持ちですが、またあの味を食べることができるのは本当に嬉しいです。
是非一度、お惣菜コーナーに足を運んでみてくださいね。