朝夕の冷え込みが厳しくなり、京の街もすっかり冬モードになってきました。
そして、1年でもっとも華やぐ季節、クリスマスがもうすぐやってきます!
クリスマスと言えばクリスマスケーキが定番ですが、京都にはクリスマスを祝う和菓子もたくさん。クリスマス気分を和のテイストで盛り上げてくれます。このシーズンにしか手に入らないからこそ、京都に訪れたらぜひゲットしておきたいものばかり。
そこで今回は、京都で買えるクリスマスモチーフの和菓子をご紹介します。
目次
■鶴屋吉信の「ホワイトクリスマス」
■俵屋吉富「クリスマス」
■有職菓子御調進所 老松「クリスマス干菓子」
■末富「クリスマス煎餅」
■まとめ
鶴屋吉信の「ホワイトクリスマス」
最初のお菓子は鶴屋吉信製のお干菓子です。
鶴屋吉信は、1803年創業の上京区・今出川にある和菓子店。
村雨と丹波大納言のつぶ餡で作られたロールケーキ状の小倉羹「京観世」や、求肥に青柚子の香りをつけ、和三盆糖をまぶした餅菓子で良く知られています。
最近は、「星のカービィ」とのコラボや新ブランド展開など、新しいものを取り入れていく革新的な印象があります。
ご紹介するのは、クリスマスの様々なモチーフを象った「ホワイトクリスマス」です。
ツリーは落雁で、ほろりと柔らかめの口当たりです。
雪の結晶と雪だるまは和三盆入りの落雁。キメが細かく口の中でスーッと溶けていきます。
靴下と星はすり琥珀でできていて、表面はしゃりっ、中はつるっとしたユニークな食感。
1箱で3種の味わいを楽しむことができます♪
お皿に自分好みに並べていくだけで、クリスマス気分が盛り上がります!
そして、鶴屋吉信には、クリスマスモチーフの生菓子も!
写真左から、「鈴の音」(外郎×白あん)、「クリスマスツリー」(きんとん×粒あん)、「ノエル」(こなし×こしあん)。
カラフルで、細かな意匠も老舗ならではの洗練感が漂い、ウキウキしますね!
ちなみに、新幹線京都駅の八条口を出て目の前にある「IRODORI」も、鶴屋吉信のブランドです。
カラフルなもなかや琥珀糖、有平糖など、キュートでお土産にぴったりな商品が豊富。
また、甘味や和のドリンクがいただけるカフェもあるので、旅の合間に是非立ち寄ってみてください♪
店名:鶴屋吉信本店
HP:https://www.tsuruyayoshinobu.jp/
住所:京都府京都市上京区今出川堀川西入西船橋340-1
電話:075-441-0105
俵屋吉富「クリスマス」
次のお菓子は俵屋吉富の創作干菓子です。
俵屋吉富は、1755年創業。素材を誠実に吟味し、京菓子作りと日々向き合う老舗京菓子店です。
こちらの代表銘菓は「雲龍」。
大正7年に当時の吉富7代目がご近所の相国寺にある雲龍図に魅せられ、それを和菓子で表現したものなのだとか。昭和26年に戦後初めて行われた京菓子博覧会で市長賞を受賞しました。
外側が村雨餡、内側が小倉餡で、外側のほろほろとした食感と内側のしっとり感がベストマッチ。どこか懐かしい味わいで、時々無性にいただきたくなります♪
今回ご紹介するのは、「クリスマス」。
麩焼煎餅や打物、琥珀糖などでホリデーモチーフが表現されており、食べるのがもったいない!と思ってしまうほどの可愛さです。特に、雪だるまの麩焼は何ともユーモラス。小さなお子様にも喜ばれそうですね。
ほかにもクリスマスシーズン限定の商品として、ツリーやブーツ、雪だるまを象った「糖蜜ボンボン ジングルベル」も。
外側がパリッとしていて、中から糖蜜がジュワーっとあふれ出すちょっと珍しいお菓子です。
そして、烏丸店の北隣には「京菓子資料館」があります。
「京菓子の文化をより多くの人に正しく伝えていきたい」というコンセプトのもと、京菓子に関する古文書や絵画、和菓子の模型、糖芸菓子などが展示されています。
館内には茶席「祥雲軒」もあり、お抹茶、俵屋吉富の銘菓「雲龍」、季節の生菓子(有料)がいただけます。
店名:俵屋吉富烏丸店
HP:https://kyogashi.co.jp/
住所:京都府京都市上京区烏丸通上立売上ル
電話:075-432-3101
有職菓子御調進所 老松「クリスマス干菓子」
次にご紹介するのは老松のお干菓子です。
老松は、明治41(1908)年創業。本店は、最も歴史の古い花街である上七軒にあり、学問の神様を祀る北野天満宮のすぐそばに位置しています。
代表銘菓として知られているのは「御所車」で、甘さが控えめの粒あんが入った落雁は幅広い年代の方から人気があります。
また、大粒のグレープフルーツを一つ一つ手でくりぬき、しぼった果汁と寒天をあわせて、ふたたび皮に流し込んで作られた爽やかな涼菓「晩柑糖」もシグネチャーの1つですね。
写真の「クリスマス干菓子」は、ベル、ひいらぎ、雪だるま、雪の結晶など、クリスマスモチーフのオールスターキャスト登場の華やかなお干菓子詰め合わせです。(※伊勢丹限定商品)
夜空をイメージした紺色のお皿に絵を描くような気分で並べてみました!
1点1点の色使いも美しく、箱もクリスマス仕様で、しかもお求めやすい価格なので、お土産にもぴったりですね。(※伊勢丹限定商品)
店名:有職菓子御調進所 老松 ジェイアール 京都伊勢丹
HP:https://oimatu.co.jp/
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町地下1階
電話:075-352-1111(代表)
末富「クリスマス煎餅」
最後にご紹介するのは、末富の煎餅です。
末富は、創業1893年。京都の茶人たちや神社仏閣から絶大な信頼を寄せられている老舗和菓子店です。
「末富ブルー」と呼ばれる、水色に花柄があしらわれた包装紙でご存じの方も多いのではないでしょうか?
煎餅の間に梅肉をはさんだ「うすべに」が代表銘菓としてよく知られています。
「クリスマス煎餅(3枚)」は、雪だるま・リース・ツリーが描かれた大きい麩焼き煎餅です。
さっくりとした心地よい歯ごたえと、もち米由来の香ばしさ・優しい甘みにほっとする美味しさ。
直径が18.5cmとかなり大きいので、インパクト大ですよね。季節のカジュアルギフトにもおすすめです。
また、もう少し小さいサイズの「麩焼煎餅 メリークリスマス 5枚入」も。
ふんわりと軽い麩焼煎餅にMerry christmas、ツリー、ベル、トナカイ、雪の結晶の5種類の焼印が施され、5色の砂糖蜜が塗られています。
焼印という和の手法と、西洋のモチーフが合わさって、なんとも味わい深い、品の良い可愛らしさでしょう♬
そして、末富さんといえば、主菓子の意匠の美しさも特筆すべきポイントです。
写真の2種のきんとんをいただきましたが、フォルムやカラーが本当にかわいいですよね。
「キャロル」は、緑に染めたきんとんでクリスマスツリー、色とりどりのこなし製の玉でツリーのデコレーションを表し、最後に寒天の星がトッピングされています。
「聖夜」も雪を纏ったクリスマスツリーを表現。いずれも口どけ滑らかで品の良い甘さ。見た目も味わいも大満足の逸品でした。
店名:末富 本店
HP:https://www.kyoto-suetomi.com/
住所:京都市下京区松原通室町東入
電話:075-351-0808
まとめ
京都の和菓子というと、なんだか敷居が高い、甘すぎる、地味、といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、千年の都の和菓子は今も進化し続け、“映え度”の高いものもいっぱいです。
ぜひ、和菓子で京都らしくクリスマス気分を楽しんでみてくださいね。