京都にある日本庭園。
じっと眺めているだけでも、心の底から癒やされますよね。
では京都にある庭園の中でも、特に人気の場所はどこなのでしょうか。
今回は京都で癒やされる素敵な庭園をご紹介したいと思います。
目次
■京都の素敵な庭園1.桂離宮
■京都の素敵な庭園2.南禅寺
■京都の素敵な庭園3.天龍寺
■京都の素敵な庭園4.圓光寺
■京都の素敵な庭園5.苔寺(西芳寺)
■まとめ
1.桂離宮
桂離宮は京都市西京区にある皇室関連施設です。
江戸時代(1615年頃)に皇族である八条宮の別邸として、後陽成天皇の弟である智仁親王により造り始められました。
2代に渡って長い歳月をかけて完成し、1622年に現在の姿となり総面積は約6万9千平方メートルにも及びます。
また庭園部分は約5万8千平方メートルにもなり、桂離宮の庭園は大変美しく最高傑作とも言われています。
池泉回遊式は池の周りや茶庭などへ船で向かえるようになっており、日本庭園の美しさを際立たせます。
紅葉シーズンに訪れると、その美しさに圧巻させられるでしょう。
また桂離宮は御幸道に行けば霰こぼしという手法で作られた延段があります。
平らな面を路面になるように敷き詰められて、繊細に作られているのも見どころ。
また岬灯籠付近にある蛍橋、月見橋などすべての景観が美しさを放ちます。
施設名:桂離宮
住所:京都府京都市西京区桂御園
HP:https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html
アクセス:阪急京都線「桂駅」より徒歩20分程度
2.南禅寺
南禅寺は京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の大本山の寺院です。
日本の禅寺の中でも別格の扱いで、最も高い格式を誇るのがここ。
日本三大門の1つで重要文化財「三門」や赤煉瓦の水道橋「疏水」など、見どころがたくさん。
江戸時代初期の代表的枯山水庭園である「方丈庭園」は薄青色の築地塀をめぐらして東西へ細長い形で作られています。
巨大な石を横に寝かせて配置し、白砂の空間を広く取った手法は「虎の子渡しの庭」とも呼ばれ、昭和26年に国指定の名勝となっています。
また、昭和41年に「心を表現せよ」と菅長柴山全慶老師が指導して作庭された「如心庭」と呼ばれる小方丈庭園は、落ち着いた厳かな雰囲気が漂います。
そして如心庭が心を表す庭であるのに対して、もう一つの庭、「六道庭」は六道輪廻の戒めの庭とされています。回廊から景石を眺めれば、誰しもが輪廻に思いを巡らすことでしょう。
施設名:南禅寺
住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
HP:https://www.nanzenji.or.jp/
アクセス:地下鉄東西線「蹴上駅」より徒歩10分程度
3.天龍寺
天龍寺は京都市右京区にある臨済宗天龍寺派の大本山の寺院で、室町時代初期に後醍醐天皇を供養するために創建されました。
足利将軍家と後醍醐天皇のゆかりの禅寺、古都京都の文化財として1994年にユネスコ世界遺産にも登録されています。
天龍寺の象徴ともいわれる曹源池庭園は約700年前に夢窓国師が手掛け、木々や庭はもちろん嵐山の遠景なども同時に楽しめます。
かつては嵐山、渡月橋、亀山公園なども境内地だった場所。現在も四季を通して自然の移り変わりを感じることができるでしょう。
池泉回遊式庭園と呼ばれる形式で造られたこの庭にはベンチもあるので腰掛けてゆったりと鑑賞することもできますよ。
池の中央にある巨石は鯉が龍と化す途中の姿が表現されており、中国の故事「登竜門」になぞらえているんだとか。訪れたら必ず見ておきたいですね。
施設名:天龍寺
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
HP:http://www.tenryuji.com/index.html
アクセス:JR「嵯峨嵐山駅」より徒歩13分程度
4.圓光寺
圓光寺は京都府京都市右京区にある臨済宗南禅寺派の寺院です。
ここは徳川家康が、教育のための学校を建てようと圓光寺学校を設立したのが始まり。
明治以降には尼寺として役割を果たしました。
それにより、境内には徳川家康を祀った東照宮もあります。
2013年に藤井造園が手掛けた枯山水庭園「奔龍庭」は、白砂を雲海に模し、切り立った岩を稲妻や龍として表現したとても現代的特徴のある庭園です。
本堂前に広がる「十牛之庭」は江戸時代初期に作庭され、石組は牛を追いかける牧童を描いた十牛図を題材にしたそうです。
秋の紅葉も大変有名で、多くの観光客で賑わうことでも知られています。
施設名:圓光寺
住所:京都府京都市左京区一乗寺小谷町13
HP:https://www.enkouji.jp/
アクセス:叡山電鉄「一乗寺駅」より徒歩15分程度
5.苔寺(西芳寺)
苔寺の愛称で親しまれる西芳寺は京都市西京区にある臨済宗の仏教寺院です。
3万5千平方メートルに及ぶ庭園は国の特別名勝・史跡に指定されており、約120種類の苔に覆われているのがその名前の由来となっています。
1339年に夢窓疎石が禅師として再興し、現在では古都京都の文化財としてユネスコ世界遺産にも登録されています。
深い緑に覆われた苔は、まるでもののけ姫やトトロなどのジブリ映画に登場しそうな幻想的な雰囲気になっています。参拝には事前の予約が必要なのでご注意くださいね。
施設名:西芳寺(苔寺)
住所:京都府京都市西京区松尾神ケ谷56
HP:http://saihoji-kokedera.com/top.html
アクセス:阪急電鉄京都線「桂駅」よりタクシーで12分程度
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は京都で癒やされる枯山水庭園や池泉回遊式庭園など、様々な庭園のスポット5選をご紹介させて頂きました。
ぜひ、静かで優雅な非日常を味わってみてください。