【人混みが苦手な方必見】京都にもあります!静かで穴場な寺社仏閣

KYOTREAT編集部

京都と言えば多くの観光地がありますよね。
特にザ・京都!を感じられる観光スポットの多い嵐山エリアは、渡月橋やトロッコ列車などを訪れると週末はたくさんの人!人!人!で、せっかく癒しを求めて京都に来たはずなのに人酔いや行列待ちでかえって疲れてしまうことも…。

しかし、今回はそんな人混みが苦手な方でも行きやすい、観光地近くの知る人ぞ知る穴場スポットをご紹介したいと思います。
まだまだ気になる密を避けて、なおかつ京都らしさに出会える場所ばかりなので、定番観光地に赴く前に、ぜひこちらをチェックして参考にしてみてくださいね。

目次

1.化野念仏寺

2.わら天神宮

3.随心院

4.野宮神社

5.大田神社

まとめ

1.化野念仏寺

写真 https://ogurayama.chihayafund.com/tourist-information/adashinonenbutsuji/

京都府京都市右京区の嵐山エリアに位置する浄土真宗の寺院「化野念仏寺」。
「化野」は「あだしの」と読み、“はかない”という意味があるそう。
化野の地はその昔、貧しい庶民たちを風葬し野ざらしにしていた場所だったそうですが、時代が変わり徐々に土葬で死者を送るようになっていきました。
その際、別れを惜しんだ人々がここに石仏を建立していったんだとか。

それがこの「西院の河原」にある8000を超える石仏。すべて埋葬された人々の墓石なのです。
吉田兼好の随筆「徒然草」にも「あだし野の露消ゆるときなく、鳥部山の煙立ち去らでのみ、住み果つるならひならば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ」と記されています。

びっしりと並ぶ石仏を見ると少し怖いな~という印象もありますが、ひっそりとした雰囲気の中、四季の風景とあわせて眺めてみるとゆっくり物思いにふけることができそうです。
嵐山の中心地は多くの人で賑わいますが、落ち着いた場所を巡りたいという方はこちらで石仏や石塔に染み入る歴史を体感するのが良いかもしれません。

施設名:化野念仏寺
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
アクセス:JR線「嵯峨嵐山駅」より徒歩20分程度

HP:http://www.nenbutsuji.jp/

2.わら天神宮

写真 https://shukuken.com/shikijijinja-omamori

わら天神宮は正式名称を「敷地神社」と言い、北大路通りの終点にあります。

普段から市バスに乗る地元民にとってはよく知られた場所ですが、近くの金閣寺などが有名なので参拝したことがない方も多い穴場の神社です。
こちらはカップルや夫婦、妊婦さん、受験生などにぴったりなスポット。
安産のご利益で有名なことから、元気で健康な赤ちゃんが生まれるようにと多くの女性が訪れます。
ここでは安産御守として藁を頂くのですが、その藁に節があれば男の子、なければ女の子が生まれるという言い伝えがあるんですよ。
他にも、摂社には六勝神社があり、受験シーズンには学生が合格祈願に訪れる姿も見かけます。

六勝神社では秋の収穫に感謝するお祭りとして10月末に秋季大祭があり、伝統芸能の狂言を見ることもできます。

施設名:わら天神宮
住所:京都府京都市北区衣笠天神森町10
アクセス:JR京都駅より市バス50.101系統乗車「わら天神前」より徒歩すぐ

3.随心院

写真 http://dot117.minibird.jp/wp/?p=85035

京都府京都市山科区にある真言宗善通寺派の大本山である「随心院」。
鎌倉時代に後堀河天皇からの命で門跡寺院とされたことから随心院門跡とも言われます。

絶世の美女と伝わる平安時代の女流歌人「小野小町」が余生を過ごした地とも言われ、そこには小野小町の化粧井戸も残っています。
鎌倉時代の混合薩埵坐像などの仏像も数多くあるほか、小町の一生を描いた襖絵や、屏風も魅力的。

また平成3年に改修された能の間は、外の庭園に風情を感じながら過ごすことができる空間です。
このお部屋にあるのが「極彩色梅匂小町絵図」。カラフルな襖絵は、写真映えするのでたくさん撮影したくなっちゃいますね。

施設名:随心院
住所:京都府京都市山科区小野御霊町35
アクセス:京都市営地下鉄東西線「小野駅」より徒歩5分程度

HP:https://www.zuishinin.or.jp/

4.野宮神社

写真 https://kyototwo.jp/post/attractions/1801/

安産、縁結びなどのご利益があると言われる「野宮神社」。自然が多く、その景色を見に参拝客も訪れます。

そしてここには日本で唯一の「黒色の鳥居」があります。
こちらの鳥居はクヌギの樹皮を剥がずにそのまま使っており、重厚感と厳格な雰囲気があります。
現在はクヌギの保存が難しいという観点から、日本で1つだけという貴重な鳥居です。

また斎王制度があったとき、皇女たちは家族や恋人と別れて天皇参りとして伊勢参りをしていました。
その際に身を清めていた場所がこの野宮神社なのです。

境内の「じゅうたん苔の庭」は、まるでトトロやナウシカが出てきそうな世界観。緑が生い茂り、嵐山の雰囲気ととてもマッチしています。

他にも、撫でながら願い事をすれば1年以内に叶うと言われる「亀石」があります。
恋愛成就の亀石としても人気があるそうですから、嵐山方面に来た際には是非立ち寄りたいですね。

施設名:野宮神社
住所:京都府京都市右京区嵯峨野宮ノ元町1
アクセス:JR「嵯峨嵐山駅」より徒歩10分程度

HP:http://www.nonomiya.com/

5.大田神社

写真 http://aquadina.com/kyoto/spot/3/

上賀茂神社の境外摂社である「大田神社」。天鈿女命を祀っており、歌人の藤原俊成の歌にも詠まれた場所です。

ここは国の天然記念物にも指定されている25,000株もの「カキツバタ」が5月上旬頃に開花を迎え、辺り一面が紫色に染まります。
平安時代には既にカキツバタがこの地に自生していたそうで、現代にも変わらないその景色に圧倒されるでしょう。

施設名:大田神社
住所:京都府京都市北区上賀茂本山340
アクセス:市バス4.46.67系統「上賀茂神社前」下車より徒歩10分程度

HP:https://www.kamigamojinja.jp/shaden/oota/

まとめ

今回は人混みが苦手な人にこそ訪れて欲しい、寺院の穴場スポットをご紹介しました。
京都は観光スポットが数多くありますが、紅葉や桜のシーズンでも場所によっては人が少ないお寺や神社もありますので、ゆっくりのんびり回りたい方は今回ご紹介した寺社仏閣を是非参拝してみてくださいね。