【京都寺社めぐり】“いのしし神社”のご利益とは?

KYOTREAT編集部
日ごとにあたたかさが増し、おでかけが楽しい季節がやってきました。
京都にはたくさんの観光名所や寺社がありますが、今回ご紹介するのは、京都御所の西側にあり御所とセットで訪れていただきたい護王神社です。
その歴史やご利益をご紹介していきましょう!

目次

  • なぜ“いのしし神社”?
  • 猪がいっぱい!
  • 足腰の守護神

なぜ“いのしし神社”?

護王神社は “いのしし神社”と呼ばれています。なぜそのように呼ばれるのでしょうか?
その理由は、祀られている人物に関係があります。

この神社で祀られているのは、桓武天皇の平安京遷都に貢献した和気清麻呂(わけのきよまろ)とその姉の和気広虫(わけのひろむし)。

奈良時代、清麻呂は法王となって絶大な権力を振るっていた弓削道鏡(ゆげのどうきょう)という僧の恨みを買い、道鏡に足の腱を切られ大隅国(鹿児島県)に流罪にされてしまいました。
清麻呂は立つことすらできなくなっていましたが、豊前国(福岡県東部)に入ると、どこからか三百頭ものいのししが現れ、清麻呂の輿(こし=乗り物)の周りを囲み、道鏡の刺客たちから守り、宇佐八幡への道のりを案内してくれたのだとか。清麻呂が参拝を終えると、いのししたちは去り、清麻呂の足の痛みは消え、歩けるようになっていたと言い伝えられ、語り継がれています。

清麻呂を祀る護王神社には、狛犬ならぬ狛いのししが建てられ、今も清麻呂公を護り続けています。

猪がいっぱい!

境内の至るところで猪モチーフの像などを見ることができます。手水鉢にはたくさんの猪の置物が整列していました。

また、全国から奉納された「いのししコレクション」も見ごたえたっぷり。

杉の木で作られた「なで猪」など、実に4,000頭もの猪が存在するのだそうです。

ここに来れば、一生分の猪に出会えること間違いなしですよ。

足腰の守護神

そして護王神社は、主に足腰のけが・病気平癒にご利益があると言われていて、全国各地からスポーツ選手や高齢者の方などが多く訪れています。

足腰の病気やけがの回復を祈願したい場合は「足萎難儀回復の碑」へお参りをしましょう。
足形の石の上に乗ったり、碑をさすったりして祈願することができます。

また、和気清麻呂の命日にちなみ毎月21日には「足腰祭」が開催されています。

15時からで、祈願料は不要。誰でも自由に参列可能です。

足腰に悩みがある方や、自分の干支が猪!など猪に所縁のある方は、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

住所:京都府京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385

電話:075-441-5458

参拝時間:午前6時〜午後9時

授与品・ご朱印・御祈祷受付時間:午前9時30分~午後4時30分

最寄り駅:丸太町(京都市営)駅から徒歩約7分

※新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、参拝時間等が変更となる可能性があります。最新情報は公式サイト(http://www.gooujinja.or.jp/)をご参照ください。