成人の日限定?!京都・泉涌寺の泉山七福神巡りってどんなもの?

KYOTREAT編集部

皆さんは、毎年成人の日に行われる「泉山七福神巡り」をご存知でしょうか。
新春恒例の行事で、京都の様々な景色を楽しみながら福笹に縁起物をつけていき、福を集めていく催しです。

今回は、泉涌寺の泉山七福神巡りやご利益、ルートの詳細についてご紹介したいと思います。

目次

■泉山七福神巡りとは?

■開催日時や所要時間は?

■ルートとご利益は?

■まとめ

■泉山七福神巡りとは?

写真 https://www.kyoto-tabiya.com/2022/01/13/96962/

泉山七福神巡りとはどういったものなのでしょうか。

○そもそも七福神って?

七福神は室町時代のころにご利益のある7つの神様をまとめて信仰する七福神信仰が始まったことがきっかけです。
現在でこそ、恵比須(えびす)・大黒・毘沙門(びしゃもん)・弁天・福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人・布袋(ほてい)が七福神ですが、かつては決まった神様ではなかったことからお多福やひょっとこ、達磨、不動明王、愛染明王、福助などが七福神信仰することもありました。

七福神のそれぞれの意味やご利益は以下の通り。
恵比須…七福神で唯一の日本の神様。左手には鯛を抱えており、日本の漁業や商売繁盛の神様として信仰されています。
大黒…大きな袋に小槌を持った大地を掌握する神様。福徳開運の神様です。
毘沙門…別名「多聞天」。四天王の一仏であり、融通招福の神様です。武将の姿をしているのが特徴。
弁天…七福神の中で唯一の女神。言語や音楽の神と言われ、現在では知恵財宝や縁結びなどの神様として信仰されています。
福禄寿…中国の長寿神。長寿や道徳、幸福の神様であり、仙人でもあります。
寿老人…杖や団扇を持ったにこやかな寿老人。星の化身であり、長寿延命や富貴長寿の神として信仰されます。
布袋…いつも笑顔な布袋尊は実在の人物がモデルとなった中国の神様。夫婦円満、笑門来福、子宝の神様として知られています。

○泉山七福神巡りって?

では京都で成人の日に行われる泉山七福神巡りとは、どういったものなのでしょうか。
泉山七福神巡りは京都市東山区にある泉涌寺の七福神巡りで、室町時代に京都で発祥となった七福神信仰(七福神を参拝して幸福を得るもの)が七福神巡りとして1951年から行われている歴史があります。

新春の恒例行事として親しまれ、七福神を祀った7つの寺社を巡って参拝し、不老長寿や健康、商売繁盛などのご利益を得ます。

泉山七福神巡りは実は「九福神巡り」とも言われているそうで、恵比須・大黒・毘沙門・弁天・福禄寿・寿老人・布袋に併せて愛染明王や楊貴妃観音を加えて巡っていきます。

七福神巡りをすれば、7つの災いを取り除いて7つの福を授かる「七難即滅、七福即生極まりなし」と言われており、泉山七福神巡り以外にも京都では都七福神巡りなどが有名です。
都七福神めぐりは例年1月1日~31日に行うと良いとされますが、泉山七福神巡りは毎年成人の日と期間が限られているのが大きな特徴です。

■開催日時や所要時間は?

写真 https://www.kyoto-tabiya.com/2022/01/13/96962/

泉山七福神巡りの開催日時や所要時間はいつなのでしょうか。

○開催日時は?

泉山七福神巡りは、前述の通り毎年成人の日に行われます。
成人の日は毎年1月の第2月曜日ですから、新型コロナウイルスの影響などで大きな変更がなければ2023年は1月9日に行われるでしょう。
それぞれ寺院の受付時間が午前8時〜16時となっていますので気をつけてくださいね。

○所要時間は?

泉山七福神巡りの所要時間ですが、大体2〜4時間程度です。
場所が泉涌寺の周辺ですから、比較的巡拝しやすいものの当日には多くの参拝客が訪れます。
よって、御朱印などには行列ができてしまうので混雑が予想できます。
当日は朝の8時位から出発すると良いでしょう。

■ルートとご利益は?

写真 https://www.kyoto-tabiya.com/2022/01/13/96962/

ここでは、泉山七福神巡りのルートとご利益をまとめます。

○即成院(福禄寿)

まず一番目に巡拝するのが即成院。長寿や幸福を授かるご利益があるとされています。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町28

HP:https://www.gensegokuraku.com/

○戒光寺(弁財天)

二番目に巡拝するのが戒光寺。商売繁昌のご利益で知られています。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町29

HP:http://www.kaikouji.com/

○新善光寺(愛染明王)

番外編として訪れておきたいひとつ目は新善光寺。敬愛和合のご利益をあずかることができます。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町31

HP:https://www.shinzenkoji.com/

○今熊野観音寺(恵美寿神)

三番目に巡拝するのが今熊野観音寺。海運守護や商業繁栄のご利益があります。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町32

HP:http://www.kannon.jp/

○来迎印(布袋尊)

四番目に巡拝するのが来迎印。家業繁昌や知足福のご利益をいただけます。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町33

HP:http://www.raigoin.com/

○雲龍院(大黒天)

五番目に巡拝するのが雲龍院。福徳開運のご利益にあずかりましょう。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町36

HP:http://www.unryuin.jp/

○総本山泉涌寺(楊貴妃観音)

もうひとつの番外編で参拝したいのが総本山泉涌寺。様々な願いや良縁成就のご利益を受け取ってください。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町27

HP:http://www.mitera.org/

○悲田院(毘沙門天)

六番目に巡拝するのが悲田院。財宝自在のご利益はぜひあやかりたいですね。

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町35

HP:なし

○法音院(寿老人)

七番目に巡拝するのが法音院。知恵や長寿のご利益をいただき、ついにゴールです!

住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町30

HP:http://www.houonin.com/

■まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、泉涌寺の泉山七福神巡りについてやご利益、ルートについてご紹介しました。
是非新春には開運を願い、それぞれの社寺を参拝してまわってみてくださいね。