京都らしい映え写真が撮れるかも…秘密にしておきたい穴場的小路2選

KYOTREAT編集部
京都らしい風景といえば、木造の家屋や石畳の道、背よりも高い土塀などで囲まれた小路が有名です。特に祇園や清水寺周辺には裏路地のような、写真映えする小路が多く残っています。しかしテレビや雑誌などで頻繁に取り上げられるため、どこも観光客でいっぱいで、後ろに人が映り込んでいたり、思ったようなアングルで撮れなかったりします。
そこで今回は、京都にある穴場的な小路を2カ所ご紹介。駅やバス停からアクセスしやすいため、目的地へ行く途中のちょっとした寄り道感覚で訪れられます。風情ある写真を満足できるまで撮影できるので、ぜひ参考にしてみてください。

バス停・四条西洞院のすぐ近く:膏薬辻子(こうやくのずし)

膏薬辻子は、四条通と綾小路通をつなぐ小路です。路は途中で折れ曲がっており、ひっそりとした京都らしい雰囲気が漂います。両脇には町家を改装した着物屋・雑貨屋・喫茶店などが立ち並んでおり、お土産探しや旅行の小休憩にもおすすめです。

歴史的にもとても重要なスポットだったそうで、かつては皇后を何人も輩出した大納言藤原公任の屋敷が建っていたとのこと。加えて六波羅蜜寺を創建した空也上人が道場を設けていたらしく、「空也供養(くうやくよう)」の発音が訛り、細い道を意味する「辻子」が合わさって「膏薬辻子(こうやくのずし)」と呼ばれるようになったと伝わっています。

西本願寺の南側にある穴場:北小路通(きたこうじどおり)

世界遺産に登録されている西本願寺の南側には、北小路通という穴場的な小路があります。入り口には重厚感のある門を構えており、堀川通りと大宮通りをつないでいます。現在(2022年1月時点)は改修工事のため大部分が足場と幕で覆われていますが、背の高い塀が築かれており、江戸時代の京都にタイムスリップしたような気分になります。

小路を進むと右手には金・青・緑などで装飾された華やかな「唐門」や、蔵のような外観の幼稚園があります。左手には国の重要文化財で、大河ドラマの撮影の舞台にもなった龍谷大学大宮キャンパスの校舎が建っており、見所が満載です。

小路を抜けて大宮通りに出ると、徒歩10分ほどのところに京都水族館・梅小路公園・京都鉄道博物館があります。家族旅行の際は、ぜひ訪れてみてください。

京都らしい小路で思い出に残る写真を撮ろう

今回は、京都らしい風情ある写真が撮れる、穴場的な小路を2つ紹介しました。膏薬辻子は石畳の道に町家が並んでおり、北小路通には武家らしい高い塀が連なっています。一口に「小路」と言っても、見られる景色はさまざまなのが京都のおもしろいところ。歴史を感じられる景色をバックに、思い出に残る写真を撮ってくださいね。