京都の一大観光地・嵐山。名刹を巡ったり、食べ歩きをしたりと非日常を味わうのにぴったりな場所ですよね。そんな嵐山ですが、有名な場所があり過ぎて、どこをまわったら良いか悩んでしまいます。
そこで!夏に訪れるならぜひこの行程で観光してほしいスペシャルルートを、京都をよく知るKYOTREAT編集部が練りにねって作成しました!
ぜひ参考にしてこの夏の嵐山を効率よく楽しんでくださいね。
目次
■zarame
■野宮神社
■車折神社
■鵜飼
■まとめ
■zarame
嵐山にまず到着したら、食べ歩きの手始めに、綿あめをチョイスしてみるのはいかがでしょう?JR嵯峨嵐山駅や嵐電嵯峨駅からもほど近くインスタ映えすると女性たちに話題のお店「zarame」でお好みの綿菓子をゲットして、いざ、嵐山散策開始です!
■京都で有名な「zarame」って?
ここ数年京都で話題沸騰中の「zarame」。
「zarame」は嵐山に本店を構える、京の綿菓子として若い女性に人気の綿菓子専門店なのですが、
・上品な味で落ち着く
・綿菓子で京都を感じられる
などと大好評。
最近では、テレビメディアにも取り上げられ、ここでしか買えない珍しい味の綿菓子を提供しています。
■zarameの魅力や特徴
「zarame」は素材や製法にこだわったお店。
京都嵐山本店のホームページを見ても分かるように、ザラメ自体にもこだわり独自の風味になるように開発された原材料を使っているのだとか。
・京都宇治抹茶
・京都宇治焙じ茶
・丹波産黒豆きな粉
など厳選した京都の素材を使い、雅なテイストに仕上げられた商品です。
その味はもちろん、インスタ映えするような可愛らしいカラーもSNSで人気な理由でしょう。
「zarame」のメニューは定番のプレーンをはじめ、鬼きなこ、柿と紅葉のルイボスティなど様々です。
■zarameのオススメは?
「zarame」のオススメの人気商品をいくつかご紹介します。
○綿八ツ橋
高級きな粉として有名な、京丹波産黒豆きな粉を使っています。贅沢で上品な味わいになっています。
○桜みるく
国産桜葉と北海道産ミルクでまろやかな味わいです。
○綿灯華
甘酸っぱいイチゴでインスタ映え間違い無しのキラキラした綿菓子です。
○抹茶金時
厳選した京都産宇治抹茶を使っており、コクのある人気商品です。
○京抹茶ラテ
京都宇治抹茶を使った、本格抹茶ラテを綿菓子で楽しめます。
○焙じ茶ラテ
焙じ茶の苦味と香りが美味しい、大人の焙じ茶ラテです。
■zarameの口コミ
・綿菓子の概念が変わる味でした。シンプルな綿菓子を想像してましたが、これは美味しい。上品な味わいでした。
・いちごみるくを綿菓子で食べられるなんて!甘くて美味しかったです。
・こだわりのザラメ。これは美味しい…。甘美な八つ橋の香りが良かったです。
・親子で楽しめる綿菓子専門店。食べ歩きにも大変良い。嵐山デス的な思い出になりました。
・面白く、美味しく、楽しい綿アメ。本当にオシャレな感じ。外国人からも人気がありました。
・オシャレな綿菓子。入れ物もオシャレすぎる。個人的にはいちごみるくと鬼きなこが美味しかったです。キメが細かくてよかった。
・オンラインでも購入できるらしい。これはリピート確定です。
・京都の新しい味ではないでしょうか。見た目も味も最高でした。
・あっさりした味ですが、本格的な素材なのがよく分かりました。宇治抹茶がくせになりそうです。
・綿菓子で色んな味が楽しめます。今度はまた違う味を食べてみたいです。
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■zarame
HP:https://zarame-japan.com/
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町1
アクセス:嵐電「嵯峨駅」より徒歩1分程度
■野宮神社
綿あめを手に入れたら、食べながら「野宮神社」方面に向かってみましょう。食べながら有名な竹林の小径をゆっくり歩けばおよそ15分ほどで到着します。
■野宮神社とは?
野宮神社は嵯峨野めぐりの起点となっており、嵐山の観光スポット竹林の小径の中にあります。
源氏物語「賢木の巻」にも登場することでも知られています。本殿の野宮大神では健康や知恵授けのご利益があり、連日多くの人が参拝します。
他にも境内には以下のようなご利益があります。
・白峰弁財天→財運、芸能
・野宮大黒天→縁結び
・白福稲荷大明神→子宝、安産、商売繁盛
・大山弁財天→交通安全、財運向上
・愛宕大神→鎮火勝運
■野宮神社の歴史
嵯峨野の自然に凛と佇む野宮神社は平安遷都後に創建されたと言われています。
日本では天皇の代わりに神に仕える者として、10〜13歳の少女が斎宮として選ばれ三重県の伊勢にある伊勢神宮へ派遣される習慣がありました。
伊勢神宮に参る前の1年間に身を清める場所として使われていたのが現在の野宮神社です。
約3年間社にこもって心身を清める精進潔斎をしていたんだとか。
紫式部作の、世界最古の長編小説である源氏物語には、斎宮に選ばれた少女や身を清めたとされる野宮神社についても登場します。
■野宮神社の見どころ
○黒木鳥居
鳥居と言えば、ほとんどの方が朱色のものを思い浮かべるかと思います。しかし、野宮神社の鳥居は木の樹皮がついたままの黒木の鳥居なのです。
この鳥居には徳島県剣山産のクヌギの木が使われていますが、現在ではこのクヌギが入手困難になったため、日本で唯一の黒い鳥居となりました。
山の自然に色合いが溶け込んでいて、その厳かな雰囲気に引き込まれます。
○本殿
鳥居を入ってすぐにあるのが野宮神社の本殿。天照大神が祀られており、健康・知恵授けなどといったご利益があります。
○白福稲荷大明神
白福稲荷大明神は子宝や安産のご利益があると言われており、女性に人気があります。
○じゅうたん苔
境内の小さな庭園には緑が生い茂り、まるでじゅうたんのようにフワフワとした苔がびっしり広がっています。これは嵐山の景観を表現しており、小さな橋は渡月橋で、白砂は桂川を表しているそうです。
○禊祓場
ここは、不要な縁を取り除くための祈願ができるところ。罪や穢れを水に落として清らかにするという行いです。禊祓場では、祓いたいことを御祈祷用紙に書いて水に用紙を浮かべ、小銭を置いてお祈りをします。苦手な人や縁を切りたい人、自分では解決できないようなトラブルを断ち切りたいときに祈願すると良さそうです。
○絵馬
野宮神社は絵馬も素敵。絵馬は、野絵馬、子宝安産絵馬、良縁絵馬、恋の絵馬があり、縁結びや開運、合格祈願、健康、商売繁盛、子宝安産祈願、など様々なお願いをすることができます。絵馬のデザインにも注目してみてくださいね。
○亀石
ずんぐりと亀のような形をした「亀石」。
この亀石は縁結びの神様の野宮大黒天が祀られており、お願い事をしながら撫でると一年以内に願いが叶うと言われています。こちらは、各境内社を参拝した一番最後に祈願してください。
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■野宮神社
HP:http://www.nonomiya.com/
住所:京都府京都市右京区嵯峨野宮町1番地
アクセス:JR「嵯峨嵐山駅」より徒歩10分程度
■車折神社
野宮神社にお参りをしたら、京都の神社仏閣をもっと巡ってみたくなってくるはず。そんな次の場所として訪れて欲しいのが「車折神社」です。「車折神社」 は多くの芸能人がお忍びで多く訪れるという神社で、境内の中にある玉垣には歌手や、アイドル、タレント、俳優などの名前がズラリと並んでいます。「野宮神社」からは歩いて20分ほど。バスを使うのも便利ですよ。有名な渡月橋を横目に、嵐山散策再開です!
■車折神社とは?名前の由来についても
車折神社は数ある嵐山の神社仏閣のなかでも、大変人気のある神社です。御祭神は平安時代の和漢の学者と実務の手腕が当代無比と言われた「清原頼業」。
鎌倉時代に後醍醐天皇が嵐山へ御遊幸に向かう途中で牛舎の車軸部分が折れてしまいました。折れた場所はちょうど車折神社の目の前。ご神威を畏れて、門前にある右側の石を「車折石」と呼びました。
そのときに清原頼業公を祀る神社と知り、「正一位車折大明神」の神号を送られ、「車折神社」と呼ばれるようになりました。
■車折神社のご利益は?
車折神社のご利益はどのようなものがあるのでしょうか。
前述にも登場したように門前にある右側の石を「車折石」と呼び、石に対する信仰が厚くなっています。
例えば、石をモチーフにした立砂のある「清めの社」や石の入ったお守り「祈念神石」などがあり、清めの社は悪運の浄化、祈念神石は願い事を叶えるパワーストーンと言われています。
また他にも清原頼業公のご学徳から試験合格や学業成就がると言われ、金運や恋愛運、芸能などの願いが叶えられると多くの観光客が参拝に来るそうです。
■車折神社の見どころは?
ここでは、車折神社の見どころをまとめます。参拝した際にお見逃しのないようチェックしてくださいね。
○芸能神社
車折神社の境内で特に人気のある「芸能神社」は、その名の通り芸能の神様「天宇受売命(あめのうずめのみこと)」を祀っており、芸能や芸術などにご利益があると言われています。
その周りには朱色の「玉垣」が並んでおり、参拝された有名人たちの名前が神職の手書きによって1つ1つ書かれています。その数はなんと!4,000枚以上。EXILEのATSUSHIさんや中川翔子さん、観月ありささんなど多くの芸能人が訪れています。参拝すれば仕事が増えると言われており、ロケ地として紹介されたりお忍びで来たり、とその人気の高さを伺い知ることができます。
また芸事の上達を志す人からも崇拝を集めており、書道や華道、茶道などといった芸術家も参拝に訪れます。
この玉垣の掲載期間は2年間なので、また次に参拝に来たときには芸能人の名前が変わっていることもあるかもしれませんね。
パワースポットとして訪れ、それと併せて自分の好きな芸能人の名前を探すのも1つの楽しみ方でしょう。
○本殿・拝殿
車折神社で最も重要な本殿・拝殿。ここは、御祭神である清原頼業公をお祀りしています。
本殿は平成26年に改修されましたが、江戸時代中期に造営されたものも残っており、歴史を感じることができます。前にある拝殿ではご祈祷や神事を行っています。
拝殿前には願い事を成就させた方がお礼の気持ちとして、お礼を記した石を積む場所があります。
また、内陣前にお座りになっている狛犬にも要注目です。
○清めの社
石をモチーフにした立砂「清めの社」。悪運をなくすパワースポットとして有名になっています。
また神主がお祓いをしたお守りである「祈念神石」も願い事を叶えるパワーストーンとして人気。
祈念神石は持ち歩くお守りと、神棚に飾る御札タイプがあります。
これらは金運や商売繁盛、恋愛運向上などの願い事が叶うと言われています。
願いが叶った時には倍の数の石を返す決まりになっていますので覚えておいてくださいね。
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■車折神社
HP:http://www.kurumazakijinja.or.jp/
住所:京都府京都市右京区嵯峨朝日町23
アクセス:京福電鉄嵐山線「車折神社駅」下車、徒歩すぐ
■鵜飼
神社巡りをしてだんだんと夕暮れが近づいてきたら、夏の嵐山の風物詩である「鵜飼」を見てみませんか?「鵜飼」という言葉を聞いたことはあっても、実際に生で見たことがある人は少ないのではないでしょうか。この時期だけのイベントなので、夏に嵐山を訪れる方は必見です!
■鵜飼とは?
そもそも鵜飼とは何なのでしょうか。
鵜飼は夏の風物詩でもあり、日本の伝統文化として大昔から受け継がれています。
鵜飼は、日本や中国で行われた魚を捕る方法です。魚を捕るには、鵜という鳥の首に紐を巻き付けて鮎を捕まえさせます。
しかし、鵜は首が紐でくくられていることから鮎は飲み込むことができないところを鵜匠が吐き出させて鮎を捕ります。大きな鮎は鵜匠が鵜の喉から取り出し、小さな鮎は紐に引っかかりませんのでそのまま飲み込むことができるのです。
嵐山では大堰川に浮かぶ屋形船で古式漁法による鵜飼を見ることができます。嵐山の大自然の中、夜景と一緒に鵜飼も見学できるのは魅力的ですよね。チケットを購入すれば、食事付きの見物船や貸切船を体験することができますよ。
■鵜飼の歴史
鵜飼は京都だけでなく、山梨県や愛知県、広島県などでも行われています。京都では、宇治市の宇治川と嵐山の2箇所で見ることができます。
鵜飼の歴史はおよそ1300年以上前に遡ります。最も古い情報によると、現在の岐阜県である美濃国で大宝2年に「鵜飼部都売」という鵜飼を職業にした人がいたそうです。
戦国時代には、織田信長が長良川の鵜飼を見たことをきっかけにおもてなしとして毎年鮎を献上することが始まりました。
そして1688年に俳人である松尾芭蕉も見学し「おもしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」と一句詠んだそうです。
鵜飼で鮎を捕る手法は鵜の食道で魚を気絶させるため、鮮度が保たれ、傷もつかないことがメリットです。
しかし、鵜飼での鮎捕りは効率が悪いことから、明治時代以降次第に減少していきます。
明治時代に鵜飼がなくなりかけたのですが、岐阜県知事が宮内庁へ要請し国家公務員として鵜飼が守られることになりました。
そして1991年にはアメリカで鵜飼が行われるなど、日本の伝統文化として世界に知られるようになりました。
嵐山の鵜飼は平安時代、渡月橋上流の大堰川で貴族が船遊びをしていたことがきっかけです。清和天皇の時代には宮廷鵜飼が行われました。江戸時代には衰退したものの、昭和25年に再興され現在では夏の風物詩となっています。
■鵜飼の漁法
鵜舟に乗る鵜匠の手に繋がる鵜。
鵜飼では、小船で焚かれている火が照明になるだけでなくその明るさにビックリして動き出した魚の鱗が水面に反射したところを捕まえます。
そして、鵜匠が手綱を引き寄せて鵜の喉をつまみ魚を取り出します。
ちなみに山梨県や和歌山県では訓練によって手綱をつけずに鵜飼をする「放し鵜飼」や、島根県で鵜を連れた鵜匠が船に乗らずに川を歩いて鮎を捕る「徒歩鵜」なども漁法としてあるそうです。
■鵜飼の特徴
鵜飼が操る鵜は、日本国内で
・チシマウガラス
・カワウ
・ウミウ
・ヒメウ
の4種類がいます。嵐山の鵜飼ではウミウを使って鮎を捕獲しており、最も体格が良いという特徴があります。
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■嵐山通船 嵐山の屋形船 嵐山鵜飼
HP:https://arashiyama-yakatabune.com/
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町(嵐山通船北乗り場)
アクセス:嵐電「嵐山駅」下車、徒歩5分
■まとめ
今回は京都観光の定番エリア、嵐山でこの夏訪れたい場所をルート形式でご紹介していきました。比較的余裕のあるスケジュールですので、まだまだ嵐山エリアで行きたい場所を詰め込むもよし、カフェなどでゆっくり過ごすのもよし◎京都到着が午後でもゆっくりスタートして十分楽しめますよ。
暑い京都の中でも自然に囲まれ、涼やかな雰囲気の嵐山をぜひ満喫してみてください。