日本の春の風物詩と言えば桜を見ながらのお花見。京都市内では各地に桜の名所がありますが、標準木は二条城内にあります。城内の桜が5〜6輪以上咲けば開花宣言が出ます。
京都の桜の見頃は例年3月下旬以降となりますが2023年は史上2番目に早い、3月17日に桜開花が宣言されました。
では、2023年の春に京都で桜を楽しむならどのような所がオススメなのでしょうか?
・神社を背景に桜を見たい
・川沿いを歩いて花見したい
・SNS映えするお花見写真が撮りたい
など花見を楽しむ方法は様々です。今回は京都民である筆者が実際に見てきた中でも、本当は秘密にしておきたい
桜の名所、桜の名所までの住所やアクセス方法、特徴をご紹介したいと思います。穴場もたくさんあるのでぜひ最後までご覧いただき、お花見旅行の参考にしてみてくださいね。
目次
■本満寺
■雨宝院
■妙蓮寺
■上賀茂神社
■醍醐寺
■平安神宮神苑
■蹴上インクライン
■京都府立植物園
■平野神社
■淀水路
■高台寺
■円山公園
■京都御苑
■東寺
■哲学の道
■嵐山
■常照皇寺
■本満寺
上京区にある本満寺。ここは洛中法華二十一ヶ寺の1つで、日蓮宗の本山寺院です。
寺町今出川を上がった本満寺の西門から入ると、大きな枝垂れ桜が姿を見せます。
円山公園にある祇園枝垂れの姉妹桜で、京都の桜の中でも比較的早くから開花することが特徴。
大きく力強く伸びた枝の姿は見物なので、京都の枝垂れ桜が見たい方はぜひここに足を運んでみてください。
■住所:京都府京都市上京区鶴山町16
■アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」より徒歩10分
■雨宝院
雨宝院は、真言宗泉涌寺派の京都の祈祷寺です。
例年4月中旬頃〜4月下旬頃になると、観音桜や御衣黄などの桜が咲き誇ります。
ピンク色だけでなく、歓喜桜の純白など様々なカラーの花が所狭しと咲くので何とも絢爛豪華な雰囲気。
穴場スポットで品種の多い桜を見たい方は、ここがオススメです。
■住所:京都府京都市上京区 智恵光院上立売西入る聖天町9-3
■アクセス:阪急京都線「四条大宮駅」より京都市バス46系統上賀茂神社行き 乗車「千本上立売」下車徒歩5分程度
■妙蓮寺
本門法華宗の大本山寺院である妙蓮寺。
本堂前の御会式桜(おえしきざくら)は10月から咲き続け、春の満開になるまでの長い期間見ることができます。
この桜の花びらを持ち帰れば、恋が叶うとも言われ穴場スポットとして密かに人気の場所。
他にもソメイヨシノや八重桜と見ることもできます。
■住所:京都府京都市上京区 智恵光院上立売西入る聖天町9-3
■アクセス:阪急京都線「四条大宮駅」より京都市バス46系統上賀茂神社行き 乗車「千本上立売」下車徒歩5分程度
■上賀茂神社
京都にある神社の中でも最も古いと言われる上賀茂神社。京都三大祭りの1つである葵祭や賀茂曲水宴、夏越祓式、賀茂御戸代能、烏相撲、神嘗奉祝祭、新嘗祭などの祭事があります。世界遺産にも登録されており、美しい2本の枝垂れ桜「御所桜」「斎王桜」が有名です。他にもソメイヨシノ、ヒカンザクラ、ヤマザクラ、ハチスカサクラなども花を咲かせます。
■住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
■アクセス:京都市営地下鉄烏丸線で「北山駅」へ、市バス4系統に乗り換え「上賀茂神社前」下車すぐ
■醍醐寺
世界文化遺産として1994年に登録され、戦国時代の武将である豊臣秀吉が亡くなる直前の1598年に家来を1000人以上連れて花見に行ったことでも有名な場所です。例年の見頃は3月下旬〜4月上旬で、さくら名所100選にも入っています。
■住所:京都府京都市伏見区醍醐東大路22
■アクセス:京都駅からJR東海道本線(琵琶湖線)または湖西線より「山科駅」へ、京都市営地下鉄東西線に乗り換え「醍醐駅」下車すぐ
■平安神宮神苑
広大な庭園で、国の名勝にも指定されている平安神宮神苑。神苑の桜は京都を代表する紅枝垂れ桜の名所として有名です。例年の見頃は3月下旬〜4月中旬で八重紅枝垂、彼岸桜、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、里桜、鬱金など20種類、300本の桜を楽しむことができます。
■住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町
■アクセス:京都市営地下鉄「東山駅」下車徒歩10分
■蹴上インクライン
1890年代に滋賀県の大津から京都までの舟運ルートとして利用されていました。使われなくなった全長582メートルの鉄道の路線を歩きながら、廃線跡に植えられた90本の桜を見ることができる情緒あふれる風景。例年の見頃は3月下旬〜4月上旬となっており、桜シーズンになればソメイヨシノを楽しむことができます。
■住所:京都府京都市東山区東小物座町339
■アクセス:京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車、徒歩3分
■京都府立植物園
桜だけでなく、植物が好きな方にオススメなのが京都府立植物園。京都府立植物園には桜は450本以上植えられており、その種類は130種以上。例年の見頃は3月上旬〜4月下旬です。「生きた植物の博物館」と呼ばれ、日本で最大級の温室には4500種類との植物が並び、年間を通して多種多様の植物を楽しめます。春は桜、他の季節にもヒマワリや紅葉など季節ごとの表情を見ることができるオススメスポットです。
■住所:京都府京都市左京区下鴨半木町
■アクセス:京都市営地下鉄「北山駅」下車3番出口すぐ
■平野神社
60種類と桜が400本咲き誇る平野神社。京都市北区に社殿を構える神社として有名で、サキガケ、トラノオ、キヌガサ、ヒラノイモセなど60種類、400本の桜が植栽されています。毎年4月10日には「桜花祭」と呼ばれる行事があり、神輿や織姫の衣装を身にまとった人たちが練り歩きます。例年の見頃は3月中旬〜4月下旬です。
■住所:京都府京都市北区平野宮本町1
アクセス:京都駅より市バス50系統「衣笠校前」下車北へ徒歩3分
■淀水路
淀水路の河津桜は地元の住民たちが平成14年より植樹し、2月下旬〜3月中旬になれば淀水路沿いを河津桜が200本近く彩どります。水路の遊歩道を散歩しながら桜を楽しみたい人にオススメです。
■住所:京都府京都市伏見区淀新町
■アクセス:京阪電鉄「淀駅」から徒歩10分
■高台寺
江戸時代後期より方丈の前に広がる波心庭の枝垂れ桜が人気。
これまでに夜桜のライトアップやプロジェクトマッピングも開催され幻想的な景色を味わうことができました。
■住所:京都府京都市東山区河原町526
■アクセス:京阪「祇園四条駅」より徒歩10分
■円山公園
東山区で有名な円山公園の桜。元々は八坂神社の一部で春先になると桜を見に来た観光客で賑わい、屋台なども出店されます。樹齢80年を超えるシンボルの枝垂れ桜を始め、他にも公園内には680本の桜があります。野外音楽堂や噴水、鴨川、お土産屋など公園周辺でも楽しむことができるでしょう。
■住所:京都市東山区円山町
■アクセス:京阪「祇園四条駅」より徒歩10分
■京都御苑
周囲4キロメートルの敷地から成る京都御苑。歌人・与謝野晶子も愛でたと言われる祇園の桜として有名な枝垂れ桜をはじめ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、八重枝垂れ桜など1000本近くが咲き誇ります。
■住所:京都府京都市上京区京都御苑3
■アクセス:京都市営地下鉄「丸太町駅」下車、間之町口まで徒歩5分
■東寺
日本一の高さがある木造建築物として有名な五重塔がある東寺。世界遺産にも登録されており桜の季節になれば200本に及ぶ桜が咲き、桜と京都らしい風景を撮影することができます。
■住所:京都府京都市南区九条町1
■アクセス:近鉄京都線「東寺駅」下車、徒歩10分
■哲学の道
日本の道百選に選ばれた哲学の道。哲学者・西田幾太郎がこの道を好んでいたことからこの名前がつきました。道の脇は2キロの水路が通り、その道を500本ものソメイヨシノが咲き誇ります。桜並木を散歩しながら幻想的な雰囲気を味わいたいなら、ここがオススメです。
■住所:京都府京都市左京区浄土寺下南田町
■アクセス:京都駅から市バス100番「銀閣寺前」下車
■嵐山
トロッコ列車に乗れば雄大な自然を味わうことができる嵐山。秋は紅葉、桜シーズンになればピンク色に染まった山を見ることができます。季節によって変化する山肌の景色、渡月橋の優美な姿はまさに京都嵐山のシンボルです。
■住所:京都府京都市右京区
■アクセス:嵐電嵐山本線「嵐山駅」下車
■常照皇寺
臨済宗天龍寺派の寺院である常照皇寺。1362年に光厳上皇により開山されました。九重桜は国の天然記念物で、他にも左近の桜なども有名です。
■住所:京都府京都市右京区京北井戸町丸山14
■アクセス:京都駅よりJRバス「周山」下車、京北ふるさとバス乗り換え「山国御陵前」下車、徒歩10分程度
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は京都でオススメの桜スポット2023年版をご紹介しました。
桜を楽しみながら川沿いをまったり散歩したり、公園などの広い敷地でお花見するなど…楽しみ方はそれぞれ。是非家族や恋人と、京都で桜の思い出を残してくださいね。
毎年夜桜やライトアップとして楽しめる桜の名所も、今年は新型コロナウイルスの影響で随時変更や中止になることもあります。どこに足を運ぶ場合も、事前にホームページや公式SNSなどを確認してから訪れましょう。