2月中旬〜3月下旬は、京都市内各地で梅が咲くシーズンです。春が近づいていることを感じられますし、この時期に京都旅行を検討している方の中には、「梅を見れたらいいな」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
梅で有名な場所といえば、上京区の北野天満宮と、伏見区の城南宮が挙げられます。どちらも広大な庭園にさまざまな品種の梅を植えており、見ごたえがありますが、人気スポットであるがゆえに混雑しやすいのが難点です。そこで今回は、地元民が訪れる穴場的な梅の名所を2カ所ご紹介します。
目次
- 紅白の梅が出迎える「興正寺」
- しだれ梅がうつくしい「菅大臣神社」
- 旅行中のスキマ時間にかわいい梅を見に行こう
紅白の梅が出迎える「興正寺」
興正寺と聞くとあまりピンとこない方も多いかもしれませんが、こちらは京都駅からもほど近い世界遺産・西本願寺の隣にあるお寺です。阿弥陀堂と御影堂が隣り合って建っており、こぢんまりとした境内で静かな雰囲気が漂っています。
梅が植えてあるのは、左側に建っている御影堂の正面に位置する、二階建ての山門のところです。紅白の梅が1本ずつ、左右に植えられています。写真を撮影した日(2022年2月24日)は、紅い梅はほぼ満開、白い梅は3分咲きくらいでした。近づいてみると、梅の甘い香りが漂いますよ。山門の真ん中に立って、紅白の梅に挟まれるような写真を撮ってみてください。
JR京都駅からのアクセスは徒歩で10分ほど。電車やバスの時刻まで少し時間があるときにちょこっと立ち寄れるおすすめスポットです。
・施設名:興正寺
・住所:〒600-8261 京都市下京区七条上ル花園町70
・電話番号:075-371-0075
しだれ梅がうつくしい「菅大臣神社」
菅大臣神社は、地下鉄四条駅から徒歩5分ほどの、住宅街のなかにひっそりとたたずむ神社です。境内の中央に立派な本殿、両脇に小さなお社が建っています。本殿はもともと下賀茂神社にあった建物を、明治2年に移築したものです。
しだれ梅の木は、鳥居をくぐった右側にあります。撮影した日(2022年2月24日)はまだ蕾でしたが、梅の木は人の背よりも高く、満開になったら紅い花で彩られ、とても華やかになりそうです。猫の憩いの場にもなっているようで、木の根元あたりからのんびり歩いて出てくる様子も見られました。
菅大臣神社周辺の地域は、かつて菅原道真公のお屋敷や、学問所である「菅家廊下」が建っていました。お参りすると、学問の神様のご利益にあずかれそうです。また、右前脚を上げて玉を載せている珍しい様式の狛犬も必見ですよ!
旅行中のスキマ時間にかわいい梅を見に行こう
今回は梅を見られる穴場的なお寺と神社を2カ所、ご紹介しました。いずれも駅から徒歩10分ほどで訪れられるため、レストランの予約時間や、電車の出発時刻までのスキマ時間に立ち寄りやすいスポットです。2〜3月にかけての京都旅行で、梅を見てみたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。