湿度が高く、むわっとした熱気が漂う京都の夏。くずきりや錦玉(きんぎょく)など、つるりといただける涼やかな和菓子に人気が集まる季節です。中でも、透明な生地から餡が透けて見える「水まんじゅう」は、見た目の涼しさとぷるぷるとした食感で、夏の京都みやげとしても人気の一品。
この記事では、水まんじゅうの基礎知識と、京都市内で水まんじゅうが味わえる・購入できるお店を、京都観光メディアとして詳しくご紹介します。

目次
■水まんじゅうとは?くず饅頭やわらび餅との違い
■京都・東山茶寮
■若菜屋
■まとめ
■水まんじゅうとは?くず饅頭やわらび餅との違い
水まんじゅうは、葛粉(くずこ)を主成分とした生地であんこを包んだ、透明感のある和菓子です。
発祥は岐阜県大垣市とされ、明治時代に、豊富な地下水に恵まれた「水の都」大垣で、店にあった葛まんじゅうを名水に浮かべて売り出したのが始まりと伝えられています。現在も大垣市の名物として親しまれ、夏の風物詩として各地に広まりました。
似た和菓子に「葛まんじゅう」がありますが、両者にはわずかな違いがあります。葛まんじゅうが葛粉のみで作られるのに対し、水まんじゅうは葛粉に水に強い「わらび粉」を混ぜて作られるのが特徴。そのため水まんじゅうの方が生地がやや厚く柔らかく、時間が経っても透明感が保たれやすいとされています。「わらび餅」は、わらび粉(または類似のでんぷん)を主成分とした別の和菓子で、水まんじゅうとは製法も食感も異なります。
いずれも冷やして食べることで、つるんとした喉ごしと涼やかな見た目が楽しめる、夏にぴったりの和菓子です。京都では、抹茶やほうじ茶、栗など、京都らしい素材を使ったアレンジ商品を提供するお店も多くあります。
■京都・東山茶寮
京都・東山茶寮は、清水五条駅から清水寺へ向かう五条通り沿いにあるお店です。
昔ながらのお茶屋さんを思わせる落ち着いた雰囲気で、のんびりとした時間を過ごせます。宇治茶を専門に扱う甘味処として、抹茶や宇治茶にこだわった商品づくりを行っているのが特徴です。カフェ(茶房)も併設しているので、清水エリア観光のスケジュールに余裕があるときは、ひと休みに立ち寄るのもおすすめです。
水まんじゅうは、抹茶・きな粉・ほうじ茶の3種類。透明なまんじゅうの皮に餡がぎっしりと詰まっており、中には生クリームが加えられているのが特徴で、和と洋を掛け合わせたような味わいが楽しめます。テレビ番組でも紹介されたことのある「水まんじゅうロールケーキ」も人気メニューの一つです。カフェスペースでは、水まんじゅう以外にも抹茶ロールケーキや抹茶プリンなどのメニューも味わえます。
店頭販売も行っているため、お土産用に購入することも可能です。京都市内のデパ地下やお土産店ではあまり見かけない商品なので、お店を訪れた際にはぜひチェックしてみてください。オンラインショップでの取り扱いもあります。
〇京都・東山茶寮
住所:〒605-0846 京都府京都市東山区五条橋東4丁目448
電話:075-532-0873
営業時間:店舗(物販)10:00〜18:00、茶房(カフェ)11:00〜17:00(L.O.16:30)
定休日:水曜日 (不定休あり・要確認)
アクセス:京阪本線「清水五条駅」から徒歩約6分
HP:https://www.kyo-ohana.com/
■若菜屋
栗を使った和菓子で知られる若菜屋(京栗菓匠 若菜屋)は、二条城近くの御池本店をはじめ、八坂神社前の四条通り、醍醐寺周辺など、京都市内各地に店舗を展開している老舗和菓子店です。店頭販売が中心で、観光の合間にさっと立ち寄れるのが魅力です。
水まんじゅうは、なめらかなこしあんを葛で優しく包んだ、素朴な味わいが特徴。定番のプレーンに加え、わらび味・抹茶味もあり、うっすらと色づいた透明な葛生地が涼しげでかわいらしい商品です。水まんじゅうは季節限定商品で、例年4月下旬から8月末頃まで販売されています(販売期間は年によって変動するため、訪問前の確認がおすすめです)。笹の葉に包んだ状態で販売されることもあり、夏らしい季節感を感じられます。
また、5月末〜6月末頃には「あじさい」と呼ばれる限定水まんじゅうも登場します。みずみずしい水まんじゅうを紫陽花に見立て、定番のプレーンに柚子風味などを加えた3種の詰め合わせです。購入後は一度冷蔵庫で冷やすとひんやりとして食べやすくなります。生地が乾燥しないよう、密閉した状態で保存するのがポイントです。
〇若菜屋(京栗菓匠 若菜屋)御池本店
住所:〒604-8261 京都市中京区御池通油小路西入式阿弥町137-6
電話:075-253-0234(本店)
営業時間:9:00〜20:00(本店。店舗により異なる場合があるため要確認)
HP:http://www.wakanaya.jp/
■まとめ
今回は、京都で水まんじゅうが楽しめるお店を2軒ご紹介しました。どちらも有名観光地からのアクセスが良く、ホテルや駅へ向かう途中に立ち寄りやすい立地です。抹茶やわらび、ほうじ茶など、お店によって異なる味のバリエーションを食べ比べてみるのも楽しみ方の一つ。
水まんじゅうはいずれも販売期間が限られる季節限定の和菓子です。特に若菜屋の商品は4月下旬〜8月末頃までの取り扱いとなるため、それ以外の季節に訪れる場合は、店頭で最新の販売状況を確認することをおすすめします。暑さの厳しい京都を旅行する際は、つるんとひんやり美味しい水まんじゅうで、ひと休みしてみてください。


