京都には、町家を改装した和食店があったり、小学校の校舎を利用したホテルがあったりと、古き良き建物を活用して使い続けるという文化があります。
昭和の面影が残る、レトロな雰囲気漂う空間は、心落ち着く快適な空間ですよね。
今回は、銭湯を改装して営業している2軒のカフェをご紹介します。
目次
■ 太秦のほっこりカフェ「ハシゴカフェキョウト」
■ 足を踏み入れれば異空間「さらさ西陣」
■まとめ
太秦のほっこりカフェ「ハシゴカフェキョウト」
最初のカフェは、JR嵯峨野線「太秦」駅から徒歩7~8分のところにある「ハシゴカフェ キョウト」です。
ハシゴカフェの名前は、「人と人とのつながり、かけ橋のような場所になりたい」という思いに由来しているそうです。
以下の写真は、銭湯だった頃のもの。天井が高く、広々として解放感がありますね。
天井が天窓になっていたり、タイルの個所がそのまま残されていたり、体重計があったりと銭湯らしさが随所に。
人気のメニューは「大人様ランチ」で、メインと小鉢が日替わりのボリュームたっぷりなワンプレート。
この日のメニューは大人様ランチ(カリカリ唐揚げ)、ふわとろ卵のオムハヤシ、とろけるロールキャベツ、オリジナルスパイスのタコライス、手作りインドカレー。
人気メニューは「大人様ランチ」をオーダーしたところ、小鉢にサラダまでついてボリュームたっぷり。唐揚げも外はカリカリ、中はジューシーで大満足のおいしさでした!
お味噌なども手づくりしているそうで、家庭料理のようなやさしい味わいが人気の秘密なのかもしれません。
もう1つの看板メニューは、フレンチトーストです。筆者は、娘の高校の入学式の日にお邪魔したので、「高校入学おめでとう」のメッセージをお願いしました。とってもかわいくてJKたちからも大好評!
バゲットは揚げ焼きされていて、外はカリッ、中はふわっの食感が病み付きの美味しさです。
さらに、夏にはもう1つのおすすめ商品であるかき氷が展開されます。写真は、桃とエスプーマを使ったもの。手作りシロップとフレッシュフルーツがたっぷりとトッピングされていて、食べ応えもばっちりです★
広い店内には、ソファ席やいす席など様々な席があるので、訪れるごとに新たなメニューや席を試し、新たな発見をしてみるのもいいですね。
太秦映画村にも近いので、訪れた際には足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
■店名:ハシゴカフェ キョウト
■HP:https://instagram.com/hashigocafe_kyoto/ (インスタグラム)
■住所:京都市右京区太秦青木ヶ原町3-4
■電話:075-862-0845
足を踏み入れれば異空間「さらさ西陣」
「さらさ西陣」は、京都市内に6つのカフェや洋菓子店、コーヒー焙煎所を展開する「さらさ」グループのカフェです。
「さらさ」の名の由来は、インドから各地へ広まり、柔軟に変化を遂げてきた染織生地「更紗=さらさ」から来ています。
「各所で集う人々にいつも柔軟に寄り添い、愛され続ける空間であって欲しい」そんな願いを込めてそう名付けられています。
この建物は、1998年まで銭湯「藤森温泉」として営業していたのですが、それをリノベーションし、2000年からカフェとして活用されています。
入口扉の上には頭部に丸みをつけて造形した「唐破風 (からはふ)」がつけられ、なんとも立派!
文化庁の登録有形文化財に指定されているのだそうです。
さらさ西陣の店内に入ると、まず目につくのは、壁を埋め尽くす鮮やかなマジョリカタイルです。いろんな色があって目を楽しませてくれます。
そして、銭湯らしさを感じさせるのが、その天井の高さです。天窓もあって、解放感があります。
「この雰囲気、船岡温泉に似てる?」と感じました。同じ北区にある船岡温泉にもマジョリカタイルが使われていて、世界観が似ているのです。それもその筈で、船岡温泉初代が1930年に建てたものなんだそうです。
そしてこちらのおすすめは空間だけではありません!
まずはフード。手作りのあたたかみあふれるカフェごはんがいただけます。その日の気分にあった料理を選ぶことができ、その中でもイチオシメニューはオムライス、ルーローハンチャーハンなどです。
さらさと言えば、味もさることながら、たっぷりのボリュームもうれしいポイント。
写真は日替わりランチで、様々なおかずが一皿で楽しめ、心もお腹も大満足です。
そして、焼菓子のクオリティも語らずにはいられません。
写真はキャロットケーキ。焼きっぱなしのアメリカンな焼菓子が得意なさらさ焼菓子工房の代表的なケーキです。新鮮な人参をたっぷり使っており、くるみ、シナモン、ココナッツも入って食感・香りともに豊か!生地自体は軽いのでパクパク食べ進んでしまいます。こちらを自家焙煎珈琲と合わせるのが筆者の定番です♪
コーヒー焙煎所以外のすべてのさらさのお店に行ったことがあるのですが、お店に入るとスタッフさんが「いらっしゃーい」と声をかけてくれます。気さくな雰囲気を漂わせつつ、近づきすぎない絶妙な距離感で温かみのある接客も、心地良い空気感を作ってくれていると感じます。
■店名:さらさ西陣
■HP:https://www.cafe-sarasa.com/shop-info/%E3%81%95%E3%82%89%E3%81%95%E8%A5%BF%E9%99%A3/
■住所:京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
■電話:075-432-5075
まとめ
今回は、銭湯をリノベーションしたカフェを2軒ご紹介していきました。世界のそこだけにしかないオリジナルな空間で、ノスタルジックな雰囲気に浸ってみてはいかがでしょうか?