関西風の月見団子って知ってる?京都の老舗和菓子屋さんを紹介

KYOTREAT編集部

「月見団子」と聞くと、木でできた台・三方の上に、真っ白の団子がピラミッドのように乗せられている様子をイメージする方が多いのではないのでしょうか。実は関西では白いもちに餡子を巻いた里芋形が主流で、京都でも十五夜には関西風の月見団子が食べられています。

そこで今回は、京都で月見団子を販売している和菓子屋さんをご紹介。数日間しか月見団子を販売していないお店もあるので、カレンダーをチェックして訪れてみてくださいね。

目次

■鍵善良房

■中村軒

■まとめ

■鍵善良房

写真 https://www.kagizen.co.jp/

鍵善良房は、四条通と花見小路通の交差点に本店を構える和菓子屋さんで、紅い大きな暖簾が目印。
江戸時代中期の享保年間(1716〜1736)に営業を開始し、300年近く祇園で和菓子を作り続けている老舗です。高台寺の近くには2号店も展開しています。

写真 https://www.kagizen.co.jp/

月見団子は細長い雫のような形の団子を、滑らかなこし餡でくるりと包んでいます。
団子は上新粉でできており、コシのある食感がクセになりますよ。
中秋の名月に該当する日にのみ作っていて、年に一度だけいただける特別な和菓子です。

写真 https://www.kagizen.co.jp/

ほかにも羊羹やくず湯、焼き菓子といった様々な伝統的な和菓子を販売しています。
5月は柏餅、6月末の3日間は水無月など季節の移ろいを感じられるお菓子もたくさんありますよ。
祇園観光のときは、ぜひ訪れてみてください。

・店名:鍵善良房
・住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側264(四条本店)
・電話番号: 075-561-1818

・HP:https://www.kagizen.co.jp/

■中村軒

写真 https://www.nakamuraken.co.jp/

京都市内から少し離れた、桂離宮のすぐそばに店を構える「中村軒」。
屋根に店名を書いた大きな木の看板を掲げているのが目印です。創業は明治16年(1883)。
建物は明治37年(1904)に建てられたものを改修しながら使い続けており、その佇まいから長い歴史を感じられる和菓子屋さんです。

中村軒では月見団子を毎年数種類用意しています。
シンコの上に餡子を乗せた変わった月見団子もあり、食べ比べをするのも楽しみ方の1つです。
こし餡と粒餡の両方があるので、自分の好みの月見団子を選んでみてくださいね。

通年のお菓子のを除くと、季節ごとに店頭に並ぶお菓子が変化するのも中村軒の特徴。
春はうぐいす餅、夏は水無月など、お目当ての和菓子を決めて何度も訪れる人もいるようです。
嵐山や松尾大社といった京都市の西部で観光する際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

・店名:中村軒
・住所: 〒615-8021 京都府京都市西京区桂浅原町61
・電話番号:(075)-381-2650
・HP:https://www.nakamuraken.co.jp/

■まとめ

今回は、京都市内にある月見団子を購入できるおすすめのお店を紹介しました。
もちもちとした団子の食感と餡子の優しい甘さがマッチして、つい「あと1個だけ」と何度も手を伸ばしたくなります。
秋に京都を訪れる方は本記事を参考に、おいしい月見団子を販売している和菓子屋さんを訪れてみてくださいね。