寒い時期ならでは!もうすぐ春だけど今楽しみたい京都のあったかグルメ

KYOTREAT編集部

2023年の京都は例年に比べ、より一層寒さが厳しく感じられます。
1月下旬には、市内でも積雪が約30センチとなる場所もあり、立ち往生の車やバイクも見られました。

しかし、そんな寒さを吹き飛ばしてくれるほどの、抜群においしくてあったまる、冬ならではのおいしいものが京都にはいっぱい!

そこで今回は、春を迎えるまでに味わってほしい、あったかグルメをエリア別にご紹介します!

目次

大原エリア

■民宿 大原山荘

金閣寺・衣笠エリア

■ちりとり鍋 伊山

■すっぽん料理 大市

岡崎・東山エリア

■そば処 桝富

河原町エリア

■鳥彌三

四条エリア

■錦そや

■一串串

嵐山エリア

■湯豆腐 嵯峨野

まとめ ・あったかお鍋で冬の京都を満喫 しよう

大原エリア

■民宿 大原山荘

写真 https://travel.yahoo.co.jp/domestic_hotel/shisetsu/HT10014251?sc_e=sydd_spt_s_p_sttl

トップバッターは、京都駅から約1時間ほどの大原にある、「民宿 大原山荘」です。
京都駅のほか、四条河原町駅、出町柳駅、国際会館駅、八瀬駅などからもバスが出ており、終点の「大原」で降りて
寂光院方面に徒歩約13分で到着です。

大原と言えば、三千院や寂光院、宝泉院などが知られていますが、実は温泉につかることもできるんです!
今回ご紹介する「大原山荘」には、土日祝は日帰りプランがあるので、宿泊しなくても食事と温泉を楽しむことができ、筆者もこちらを利用しました。

写真 https://ja.kyoto.travel/tourism/single-hotel01.php?category_id=13&tourism_id=2100

大原山荘の浴室は、母屋とは別の建物で、屋外の階段を上って到着します。
浴室は2ケ所あり、男女は時間で入れ替わります。
主浴槽が一つ、露天風呂が一つあります。露天風呂には源泉風呂があり、温度は約27℃のため、夏場にはおすすめですね。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、滑らかな浴感。疲労回復はもちろん、刺激が少なく肌の角質を軟化させてくれます。大原の山の静かな環境の中、ゆっくりと疲れを癒すことができますよ。

そして、湯上りにお楽しみの鍋料理をいただきましょう!

写真 https://ja.kyoto.travel/tourism/single-hotel01.php?category_id=13&tourism_id=2100

おすすめは、「京赤地鶏の味噌鍋」です。
ジューシーな地鶏と季節の地野菜を、自家製樽出し味噌を使用した出汁で煮込んでいきます。
地元産のキヌヒカリを使用し丁寧に仕込んだ自家製米麹を使用したお味噌を使っているのだとか。
米麴まで自家製って、確かにあまり見かけません。とってもまろやかでふくらみのあるお味です。
鶏肉も新鮮そのもの!引き締まっていてほど良い食感が楽しめました。
〆のおうどんもしっかりとスープの味をまとい、とてもおいしくいただけました。

こちら以外にも、独特のコリコリした食感があり、脂が少な目なしゃもを味わえる「近江しゃものすきやき」も。
また、京都伏見の老舗酒造メーカーのキンシ正宗の酒粕と京都産豚の肩ロース、地元大原の「志野」製造のポン酢を用いた「酒粕トンしゃぶ」は、京都らしさ全開です!
さらに、11月中旬~3月下旬の冬場には、低脂肪、低カロリー、たっぷりコラーゲンの猪肉を自家製樽出し味噌を使用した出汁でいただく「ぼたん鍋」もおすすめです。
加えて、6月~8月の「はもしゃぶコース」、9月~10月の「松茸地鶏すきやき」など、季節ごとのお楽しみも用意されていて、四季の味を堪能することができます。

写真 https://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net/detail/4679/

寂光院の隣には、「大原山荘足湯カフェ」も。人気メニューは自家製しそジュース。ワンドリンク制で足湯を利用できるので、温泉でゆっくり…という時間のない方にはこちらにお立ち寄りいただくのがおすすめです。

店名:民宿 大原山荘
住所:京都市左京区大原草生町17
電話:075-744-2227

HP:https://www.ohara-sansou.com/index.php

金閣寺・衣笠エリア

■ちりとり鍋 伊山

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260501/26005681/dtlphotolst/smp2/

次は、北野白梅町駅から徒歩2分、今出川通りから少し住宅街に入ったところにある韓国料理店「ちりとり鍋 伊山」です。
ちりとり鍋は、大阪市生野区発祥の鍋料理です。万才橋(まんざいばし)という鉄板焼き屋さんの初代店主が、鉄工所を経営しており、彼の作ったお鍋がちりとりに似ていたことから、ちりとり鍋と呼ばれるようになったのだとか。
別名「韓国風こってり鍋」とも呼ばれ、大腸やハラミ、ミノなど数種類の牛ホルモンとざく切りにした野菜を、コチュジャンなどを使って少しピリ辛に仕上げます。

こちらのお店では、新鮮な近江牛のホルモンを仕入れて丁寧に下処理しています。

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260501/26005681/dtlphotolst/smp2/

「ホルモン鍋」には、テッチャン・ミノ・ホソ・センマイ・コリコリ・ネクタイ・アカセンなどの中から4~5種類のホルモンを使用。それらを秘伝のタレに絡め、野菜は、タマネギ・キャベツ・もやし・青ネギをふんだんに盛り、コクのあるピリ辛味噌ダレで煮込んだ一品です。
味の決め手となるタレは自家製!青森・田子町のニンニクと韓国産唐辛子に合う味噌を使用したクセになるおいしさです。ピリ辛味噌ダレと肉汁、野菜が絡み合って煮詰まるほどに、コク深い甘辛さが生まれます。辛いだけではなく旨味があるのでどんどん食べたくなるんですよね。

そして、最後にいただけるホルモンと野菜からの旨みを吸い込んだうどんや雑炊が絶品なんです。
チーズやトッポキ、辛ラーメン、うどんなどトッピングのバリエーションが豊かで選ぶのに一苦労ですが(笑)
意外と低カロリーというのもうれしいポイントですね。

ほかにもホソ(小腸)のみを使用「ホソ鍋」、和牛(黒毛和種)の旨味のある部位を、贅沢に使い、当店自慢の自家製ダレで味付けした「和牛プルコギ」や、「ハラミ鍋」があり、全メニュー制覇したくなる病み付きの美味しさです。

店名:ちりとり鍋 伊山
住所:京都市上京区一条通御前西入ル西町59-2 ハイツ北野 1F
電話:075-757-6548

HP:http://chiritorinabeiyama.wix.com/iyama

■すっぽん料理 大市

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続いてご紹介するのは、二条城の西、千本通から一筋入った場所にある「すっぽん料理 大市」。
江戸時代の繁華街のひとつで、武士や商人などで賑わった場所なのだとか。
元禄元年(1688年)に、初代 近江屋定八が創業。約340年もの間、すっぽん一筋で18代続いている老舗です。
政界・財界人や文化人らにも愛され、川端康成氏の『古都』などの文学作品や、あの「美味しんぼ」にも登場しているんです!

玄関先には刀傷が在り、こちらは酔っぱらった新選組隊士によるものだとか。時の流れを感じますね。
建物も創業当時のままとのことで、一歩中に入ると趣溢れる空間が広がっており、手入れの行き届いた中庭が出迎えてくれます。

写真 https://tabelog.com/imgview/original?id=r08110168447502

志賀直哉氏の『暗夜行路』で、「恐らく何百年と云う物らしく、黒光りのしている」と表現された階段も健在。
お座敷が複数あり、それぞれ異なった趣が漂います。

大市のすっぽん料理は○鍋(まるなべ)コースのみ。
メインとなるすっぽんは、浜名湖で100年以上の歴史をもつ養鼈場(ようべつじょう)で育ったもの。選りすぐりのすっぽんだけが京都へと届けられます。4~5年の間、自然に近い環境で飼育されたすっぽんは、濃厚さと淡白さを併せ持った極上の味わいを醸し出します。

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260203/26000493/

コースの構成は、先付→すっぽん鍋が2回→雑炊→水物。
先付は、甘辛く煮付けられたすっぽんのしぐれ煮です。すっぽんの旨味がギュッと凝縮されていて、少量でも満足感あり。見た目は、一見よくあるシンプルなしぐれ煮ですが、すっぽんの味わい深さを楽しめて、ビールが進みます~
そしていよいよお鍋へ。
調理のための土鍋は大市オリジナルで、信頼する窯元と作り上げた信楽焼の専用のもの。
コークスという燃料を調理時に使うため、約1600度の高熱に耐えることができるようとても厚みがあるのが特徴です。
店で2ヶ月かけて酒と醤油の味を染み込ませ、合格したものだけが使用されるというこだわりぶりにも驚きです。

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260203/26000493/

まずはスープのみが蕎麦猪口に注がれます。
調味はシンプルに秘伝の醤油、特注の酒、生姜だけ。
高温で炊いているからなのか、すっぽんの臭みが一切なく、旨味が濃厚で、奥深さのある味わいです。
短時間で水分が蒸発していくので、鍋に残ったスープを飲むとさらに凝縮されていました。
次にいただくのは、骨付きのすっぽんのお肉!とろっとした部位、ぷりぷりとした部位、癖がなく美味しい~…。鶏に近いような、でももっと濃厚なお味です。
熱々を食べて欲しいという思いから、二度炊き上げるのだそうです。

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この後にいただくのが、すっぽんのコクとコラーゲンたっぷりになったスープで作る雑炊。1人に1つ餅が入り、鶏卵でとじられます。グツグツと味が染み込んだお米はおこげも香ばしくて絶品。香の物(千枚漬け、水菜)が添えられます。ボリューム的にも大満足!
野菜など余計な具も一切なく、高温で何度も炊き上げられたスッポンの重厚なエキスを味わい尽くす至高の○鍋です。

すっぽんには、必須アミノ酸のほか、コラーゲン・ビタミンA・ビタミンB群・たんぱく質など、健康や美容、滋養強壮のサポートにうれしい成分がバランスよく含まれています。

中でも軟骨には豊富なコラーゲンとビタミンが含まれ、うるおいのある肌を手に入れたい方にぴったり。すっぽんに含まれる栄養素や旨味をまるごと摂取できるお鍋で、おいしくエネルギーチャージするのもいいですね。

店名:すっぽん料理 大市
住所:京都市上京区六番町371番地
電話:075-461-1775

HP:http://www.suppon-daiichi.com/

岡崎・東山エリア

■そば処 桝富

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000344/dtlphotolst/4/smp2/

次は、市営地下鉄東西線「東山」駅から徒歩1分のところにある「桝富」の鍋料理のご紹介です。
こちらのお店、店名からもおわかりいただける通り、実はお蕎麦屋さんです。祇園 お茶屋「桝屋」からののれん分けで昭和28年に創業されました。

入り口にはテーブル席、その先にお座敷が。そして一番奥には、「ザ・京都」な雰囲気漂う個室の座敷席があります。
2018年に店舗が改装され、白川を眺めながらよりゆったりと食事をいただけるようになりました。

こちらのスペシャリテと言えば、「鴨せいろ」。蕎麦本来の穀物臭を大切にしたいと、全て石臼で自家製粉し、香りの良い山間部のそばと粘りの強い平野部のそばを混ぜ合わせた優しい香りがするしなやかな蕎麦。
利尻島や礼文島の昆布や数種類の鰹節等、原産地にこだわったお出汁。
蕎麦の風味・出汁のうま味・鴨の濃厚なコクが重なって互いを引き立て合い、おいしさのかけ算が繰り広げられる美味しさ、たまらないですよね。

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000344/dtlphotolst/1/smp2/D-normal/3/

鴨のおいしさを知り尽くした正統派のお蕎麦屋さんだけに、鴨を使ったお鍋「鴨ちり」が予約制(2名以上で予約可能)でいただけるんです!
席に着くと、美しく盛られた鴨肉が目の前に。「鴨せいろの鴨だと足りない!」といつも思っていた方、お鍋ならたっぷり堪能できます♪
昆布だしにまずはたっぷりの野菜・豆腐・きのこなどを入れ、それから生麩や鴨肉を入れ、火が通ったらポン酢でいただきます!大根おろしや刻み葱、七味唐辛子でアクセントをつけるのもおすすめ。

写真 http://www.masutomi.biz/menu/

独特な臭みはまったくなく、噛むほどに鴨の豊かな味わいと甘味があふれ出します~
そうしている間に、お蕎麦が運ばれてきます。しゃぶしゃぶしてそのままシンプルにいただくのも良し、ポン酢でいただくのも良し。これもまた格別!
最後にご飯と漬物がサーブされます。ご飯に鍋のダシをかけたら鴨鍋出汁茶漬けに!
鴨のエキスがじっくり溶け込んだお出汁を最後まで味わいたいという方は追加料金500円で雑炊を作ってもらうことも可能。鴨肉の量が2倍の「鴨ちり鴨肉大盛」や牛肉バージョンの「肉ちり(牛)」といったメニューも用意されています。

東山駅1番出口からスグの、平安神宮の大鳥居に続く通りにあるので、岡崎エリア観光の機会があれば是非予約して召し上がってみてください!

店名:そば処 桝富
住所:京都市東山区三条白川橋西入大井手103
電話:075-771-5973

HP:http://www.masutomi.biz/

河原町エリア

■鳥彌三

写真 https://www.leafkyoto.net/newstore/220425-kyoto-toriyasa/

このあたりで、京都の中心部 河原町エリアへ!木屋町でいただける鶏の水炊きをご紹介しましょう。

「鳥彌三」は、天明8年(1788年)創業。200年以上もの歴史を持つ鶏料理の老舗です。
その建物は、京の情緒を残す高瀬川界隈に佇む登録有形文化財に指定された文化遺産。
鞍馬石の石畳が玄関から奥へと続き、柱や床は丁寧に磨き上げられ、美しい漆黒の輝きを放っています。なんと、日本で最初に出来たガラスを使用した部屋もあるのだとか。
あの坂本龍馬をはじめとする名士たちも愛したという悠久の歴史が感じられ、江戸時代の世界に迷い込んだような気分に浸れます。

写真 https://www.simokiyamati.com/shop/shop-809.php

食事をいただくのは、大広間か和室で、それぞれ造りが異なります。掛軸や骨董品の数々に、歴史の重みより一層感じます。

こちらの秘伝の水炊きの仕込みを行うことができるのは、主人と跡継ぎと専属の職人のみ。
鶏肉は上質な骨付き肉だけを使用し具材の焼餅やポン酢なども手づくり。こだわりと技で磨き上げてきた至高の鍋と言えます。

コースの構成は、前菜・鳥肝・水炊・雑炊・香物・水物。

写真 https://www.leafkyoto.net/

まずは前菜から。お目当ては水炊きですが、前菜にも繊細な手仕事が光ります。
続く一品の「鳥肝」には数十羽に一羽しかいない脂がのった肝を使用。
臭みを全く感じさせない逸品でした。

もしお腹に余裕がありそうでされば、名物のとり皮せんべいをオーダーしてみてください。揚げているのではなく焼いているそうですが、薄くてパリパリでビールにもぴったり。とっても美味しいんです♪

そしていよいよ水炊き!
鶏ガラを京都の地下天然水で3日3晩かけてとった白濁したスープからいただくのがこちらの流儀です。
お店の方が塩で調味して提供してくださるのですが、正に絶品!の一言。
軟骨が溶け出し、髄から出た旨みが五臓六腑にじわっと沁み渡ります。
トロリとクリーミーにも関わらず、さらりとしたのど越しでしつこさがありません。
2杯目はうずら卵でスープを味わうのもおすすめです。

写真 https://www.leafkyoto.net/newstore/220425-kyoto-toriyasa/

続いて、白菜、しいたけ、ネギ等の野菜類、豆腐や湯葉などの素材そのものの風味を堪能し、いよいよお肉へ。
自家製ポン酢を絡めていただくと、ほどよい弾力があり、噛むほどに肉のしっかりした味が楽しめます。

そして、もう1つのお楽しみが、鶏肉の旨味とコラーゲンが染み込んだ〆の雑炊。
最初は塩で、最後はポン酢でと味変すると楽しいですよ。

幕末の志士が通い詰めた歴史的建物に触れ、さらに歴史を重ねたからこそ出せる味わいは、一食の価値あり!
ディナーはもちろん、ランチの時間帯からも楽しめます。

店名:鳥彌三
住所:京都市下京区西石垣通四条下ル斉藤町136
電話:050-5485-2280

HP:https://kakg600.gorp.jp/

四条エリア

錦そや

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26005607/dtlphotolst/4/smp2/

次は、観光客の方や修学旅行生が戻ってきて、賑わいを見せている錦市場商店街にあるお店です。
「錦そや」は、錦市場の西入口にある若冲のモニュメントの側にある豆腐店で、レストランでは豆腐料理を提供されています。

店頭では、豆腐・京あげ・絹厚揚げ・豆乳・生麩・ひろうす、おから等が揃っており、中でも、コクがあって豆の味が強いオリジナルの「ごくうま豆腐」がオススメ。  

レストランでは、ランチタイムに豆腐ハンバーグ、おからコロッケなどのヘルシーなお料理がセットメニューで楽しめます。

写真 https://www.instagram.com/p/Cjzn28FrwN5/?hl=ja

イチオシは「豆乳鍋セット」です。セットになっている自家製豆乳は優しい甘さでホッとするお味。そのほか、おばんざいやお豆腐も一品一品滋味深く、とってもヘルシーです。
豆乳鍋は、プレーンと辛子味噌の2種類から選ぶことができます。お豆のコク豊かなスープに野菜の旨味が加わって、まろやか~!心も体もほっこり温まるおいしさです。生麩が入っているのもポイント高しです。
さらにデザートまでついているので、コレはリピーターも多い訳です。

この豆乳鍋の鍋出汁も店頭で販売されているので、錦そやさんのお豆腐や湯葉を入れ、おうちで本格的な豆乳鍋を楽しむのもいいですね!

店名:錦そや
住所:京都市中京区中魚屋町511-1
電話:075-257-5328

HP:https://www.instagram.com/nishiki.soya (Instagram)

■一串串

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続いてご紹介するのは、四条烏丸近くにある「一串串」(イーチュアンチュアン)です。
席は全席25席とアットホームなサイズ。店内は水色を基調としていて、清潔感があります。現地のような屋台風の造りでどこか懐かしい雰囲気も。

中国四川省で人気の火鍋串の専門店なのですが、ちょっと変わった特徴が。それは、ショーケースからセルフで好みの串やお酒をとってきて、好きに楽しむスタイルだという点なんです。冷蔵庫を見ると、串に刺さった食材たちが!これをセルフでチョイスしていきます。
冷蔵庫は、「串」エリアと「前菜」エリアに分かれていて、串は肉系や海鮮系、野菜系など30種以上が揃っていて、どれを選ぶか悩みに悩んでしまいます。

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26033205/dtlphotolst/3/smp2/

主な串は、牛肉・豚バラパクチー・ラム・ホルモン・青梗菜・れんこん・海老・イカ団子・餅巾着など。
前菜は、ピータン・中華風ピクルス・茄子のニンニク黒酢など。
締めのうどんや、豆花・愛玉子といった中華スイーツもありました。

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26033205/dtlphotolst/1/smp2/

好みの串を取ってきたら、いよいよお鍋に投入です。
お鍋の出汁は赤と、シャープ赤山椒を使った麻辣系の赤と、青山椒を使ったシャープなしびれの緑の2種類あり、中に入っているスパイスが異なっています。
辛味は本場よりは抑えめで、日本人の口に合うようにマイルドに仕上げられており、肉系には赤、緑は魚介系がおすすめで、野菜はどちらでも合うとのこと。このスープ、無化調というのもうれしいですね。

5分程度加熱してグツグツ煮えてきたら串を入れていき、火が通ったらタレにつけていただきます。このタレも絶品で、ごま油・オイスターソース・黒酢をミックスしたもの。スパイシーな味わいにタレのほのかな酸味が加わり、絶妙なハーモニーが奏でられます!

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26033205/dtlphotolst/7/smp2/

もう1つお伝えしたいのが、ドリンクの豊富さです。台湾ビールや紹興酒、白酒が揃い、ソフトドリンクもあまり日本では見かけないマンゴーやライチのジュースも。体に良さそうな中国茶もありました。

ウィズコロナの今だからこそ、ちょっとした旅気分を味わいたいですね。

店名:一串串
住所:京都市中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町222
電話:075-746-3765

HP:https://www.instagram.com/yi.chuan.chuan/

嵐山エリア

■湯豆腐 嵯峨野

写真 https://kyoto-sagano.jp/

最後を飾るのは、京ならではの味覚・湯豆腐です。
「湯豆腐 嵯峨野」は、阪急嵐山駅から徒歩15分の場所に位置しています。名刹天龍寺の境内近くにあり、静けさに囲まれた景勝の地にとけこむ数奇屋風の純日本建築が目印。
1965年(昭和40年)創業の50年以上続く豆腐料理の専門店です。
中庭も美しく、名勝嵯峨野ならではの雰囲気と気品を感じられ、四季折々の景色を堪能できるのも魅力の一つと言えます。

写真 https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/203185/

店内にはテーブル席・カウンター席の新館と、景色が移り行く庭園を眺められる座敷のある本館があります。
この本館、なんと巨匠・村野藤吾氏が設計を手掛けたもの。本館は、嵯峨野創業の少し前、1957年(昭和32年)に大阪・道頓堀近くに旅館『富田屋』として建設されこの地に移築されたのだとか。
本館の座敷のお部屋には掛け軸などの装飾品が配され、和の雰囲気の中、京都にいるなぁという実感に浸ることができます。

こちらでのイチオシは「嵯峨野御膳」。京都伝統の嵯峨豆腐を使った湯豆腐と京野菜・湯葉を使ったお料理が楽しめます。

写真 https://loco.yahoo.co.jp

椀物・八寸・湯葉刺し・季節野菜の炊き合わせ・季節の逸品・揚物・御飯・香の物・デザートが提供されます。湯豆腐って、お腹にたまるの?物足りないのでは?という方も満足できるラインナップとボリュームです。

目玉はやはり湯豆腐!嵯峨豆腐とは嵯峨で生まれた、やわらかくコシが強く、なめらかな豆腐のこと。
硬さとしては、木綿豆腐と絹ごし豆腐の間くらいでしょうか。なめらかさと大豆の風味がしっかり感じられるというイイとこ取りの豆腐と言えます。

写真 https://www.walkerplus.com/

大豆の甘さがありながら後味はすっきり。なめらかな舌触りなのにコシがあり上品で繊細な味わいで、冬の京都を代表する味覚として大勢の舌をうならせてきたことに納得の逸品です。

リーズナブルにいただける「湯豆腐定食」もあり、冬は「湯豆腐」、夏は「湯豆腐、辛子豆腐、三輪の冷やしそうめん」から選ぶことができるので、用途や気分によって使い分けられます。
ひとりでも気軽に食事ができるカウンター席もあるので、京都をたっぷりと感じながら、こだわりの湯豆腐をお気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか?

店名:湯豆腐 嵯峨野
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45
電話:075-871-6946

HP:https://kyoto-sagano.jp/

まとめ・あったかお鍋で冬の京都を満喫しよう

ちょっと普段づかいは難しいけれど一度は訪れてみたい老舗から、リーズナブルで気楽に楽しめるお店まで、冬の京都観光の折に召し上がっていただきたい、様々な鍋料理が楽しめるお店をエリア別にご紹介しました。
あったかお鍋で冷え切った体を芯から温めて、観光スポット巡りなど冬の京都を心ゆくまでお楽しみください!