京都駅は、新幹線改札内から在来線改札前、駅ビル内の百貨店まで、京都の老舗和菓子店が数多く集まる一大土産スポットです。この記事では、創業百年を超える老舗から、伝統を守りながら新しい感性を加えたブランドまで、本物志向の方に自信を持っておすすめできる和菓子8選を、それぞれの歴史や特徴とあわせてご紹介します。
お断り:駅構内の店舗は改装や催事にともない、売り場の位置・営業時間が変更されることがあります。訪問前に公式サイトや駅構内の案内表示でご確認ください。
目次
■百万遍 かぎや政秋|「ときわ木」「襲餅」
■鶴屋吉信 IRODORI|「琥珀糖」「IROMONAKA」
■亀屋良長|「スライスようかん」「烏羽玉」
■京菓子司 平安殿|「平安殿」「粟田焼」
■阿闍梨餅本舗 満月|「阿闍梨餅」「蜜漬 京納言」
■末富|「うすべに」「京ふうせん」
■笹屋伊織|代表銘菓「どら焼き」
■俵屋吉富|「雲龍」「志ば味糖」
■買い物のコツ・まとめ
■百万遍 かぎや政秋|「ときわ木」「襲餅」
京都・百万遍交差点の南西に本店を構える老舗和菓子店。1696年創業の本家「鎰屋(かぎや)延秋」から、1920年に分家として誕生したのが「かぎや政秋」です。本家は戦後閉業しましたが、かぎや政秋は1950年の営業再開以降、暖簾を守り続けています。丹波大納言や北海道産小豆、厳選した餅粉を使用するのが特徴です。
代表銘菓「ときわ木」は、甘さ控えめで品のある粒餡を薄く延ばして丁寧に焼き上げた一品。賞味期限が比較的長く、あんこ好きにおすすめです。また「襲餅(かさねもち)」は、ふわふわの求肥餅にきな粉と黒蜜をかけていただく、マシュマロのような食感が魅力の一品。丹波大納言が贅沢にちりばめられており、春には桜風味の限定バージョンが登場することもあります。
購入できる場所
〇京名菓・名菜処 京(JR在来線 西口改札前)
住所:京都府京都市下京区東塩小路高倉町8-3 JR京都駅 2F西口改札前
電話:075-365-8602
HP:https://www.kyoto-kagiya.co.jp/
■鶴屋吉信 IRODORI|「琥珀糖」「IROMONAKA」
1803年(享和3年)創業、220年を超える歴史を持つ老舗「鶴屋吉信」が手掛ける新業態ブランドが「IRODORI(イロドリ)」です。和菓子のすそ野を「彩り」豊かに広げたいという想いから誕生し、日本の伝統色をコンセプトカラーに、伝統と革新を融合させたお菓子を提案しています。
「琥珀糖」は、寒天に砂糖と香りを加えたスティック状のお干菓子。ジャスミン・カモミール・ラベンダー・ミントなど5種のフレーバーが揃い、表面はしゃりっと、中はぷるっとした二段階の食感が楽しめます。「IROMONAKA」は、小倉・こしあん・抹茶などの味が揃う一口サイズの個包装もなかで、ギフトにも好評です。店内にはイートインスペースもあり、季節のクリームあんみつなどもいただけます。
購入できる場所
〇IRODORI 京都駅八条口店
住所:京都府京都市下京区東塩小路町8-3 京都駅八条口1階 アスティロード内(新幹線八条口改札外すぐ)
電話:075-574-7627
ショップ営業時間:平日10:00〜20:00、土日祝9:30〜20:30
カフェ営業時間:平日10:00〜19:30(L.O.19:00)、土日祝9:30〜20:00(L.O.19:30)
HP:https://www.tsuruyayoshinobu.jp/
2024年にリニューアルオープンしており、店内の雰囲気も一新されています。東京の虎ノ門ヒルズ店・渋谷ヒカリエ ShinQs店などでも取り扱いがあります。
■亀屋良長|「スライスようかん」「烏羽玉」
亀屋良安からの暖簾分けにより、1803年に京都・四条醒ヶ井の地で創業した京菓子司。
和菓子づくり体験教室を本店で実施しているほか、パリでパティシエ経験を持つ菓子職人とのコラボブランド「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」を展開するなど、伝統と自由な発想を併せ持つ菓子屋です。
「スライスようかん〈小倉バター〉」は、丹波大納言小豆の粒あん羊羹に沖縄の塩を効かせたバター羊羹をトッピングしたシート状の羊羹。食パンにのせて焼くだけで手軽に「小倉バタートースト」が楽しめます。看板商品「烏羽玉(うばたま)」は、黒糖入りのこし餡を寒天でくるんだ代表銘菓。波照間島産の黒糖を使用しており、プルっとした寒天とこし餡の一体感が魅力です。JR京都伊勢丹店限定で、月替わりフレーバーの「旬の烏羽玉」も販売されています。
購入できる場所
〇亀屋吉長ジェイアール京都伊勢丹店
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル 東塩小路町 JR京都伊勢丹B1F
電話:075-344-4419
営業時間:10:00〜20:00(JR京都伊勢丹の営業時間に準ずる)
HP:https://kameya-yoshinaga.com/
■京菓子司 平安殿|「平安殿」「粟田焼」
平安神宮の大鳥居前に本店を構える、昭和26年創業の老舗和菓子店。京都吟味百選に認定された実力派で、本店には甘味処も併設されており、「くずぜんざい」(極上丹波大納言のぜんざいに白玉と吉野葛を添えた一品)などがいただけます。
「平安殿」は、平安宮の緑釉軒丸瓦の文様をかたどった代表銘菓。香ばしい焼皮と柚子の香り高い白餡が特徴です。「粟田焼」は、江戸時代初期に岡崎エリアで焼かれていた陶器「粟田焼」にちなんで名付けられたお菓子。醤油風味のもちもちとした生地に、丹波大納言小豆の粒あんを包んでおり、甘じょっぱい味わいが人気です。
購入できる場所
〇京名菓・名菜処 京(JR在来線 西口改札前)
住所:京都府京都市下京区東塩小路高倉町8-3 JR京都駅 2F西口改札前
電話:075-365-8602
HP:https://www.kyoto-heianden.com/
■阿闍梨餅本舗 満月|「阿闍梨餅」「蜜漬 京納言」

京都土産の定番として名高い「阿闍梨餅」を手掛けるのが、安政3年(1856年)創業の「京菓子司 満月」です。大正期に二代目当主が考案したこの銘菓は、比叡山で修行する僧・阿闍梨が被る網代笠をモチーフにしており、もち米・卵をベースにした生地に丹波大納言小豆の粒餡をたっぷり包んで焼き上げた半生菓子です。電子レンジで20〜30秒温めると、できたてのようなもちもち感が楽しめます。
満月は「1種類の餡では1種類の菓子しか作らない」というモットーのもと、「阿闍梨餅」「満月」「京納言」「最中」の4種のみを展開。「蜜漬 京納言」は、蜜漬けにした大粒の丹波大納言と和三盆糖を、こし餡と糸寒天でつないだ棹物で、羊羹と水羊羹の中間のようなやわらかい食感が特徴です。
購入できる場所:京都駅構内には複数の販売箇所があります
JR京都伊勢丹店(地下1階):営業時間 10:00〜20:00
新幹線改札内「京のみやげ店」「古都みやび」「舞妓」など(販売開始は9時頃〜)
在来線中央口改札そば「おみやげ小路 京小町」
HP:http://www.ajyarimochi.com/賞味期限が5日程度と短いため、購入したその日〜数日以内に食べきるのがおすすめです。夕方には売り切れることもあるため、早めの購入が安心です。
■末富|「うすべに」「京ふうせん」
明治26年(1893年)創業、茶道各御家元や各宗本山の御用を務める老舗京菓子店「末富」。個性的なスカイブルーに四季の花をあしらった「末富ブルー」の包装紙は、戦後に二代目・山口竹次郎氏と日本画家・池田遙邨画伯が相談を重ねて生み出した意匠として知られています。
「うすべに」は、薄い麩焼き煎餅の間に梅肉を挟んだ通年楽しめるお干菓子。口当たりの軽やかさと梅肉のほどよい甘みが特徴です。
「京ふうせん」は、平安時代から伝わる「かさねの色目」を基本の5色(赤・白・青・緑・黄)の砂糖で表現したお干菓子で、季節限定モチーフも登場します。2022年には新ブランド「SUETOMI AoQ〈青久〉」も始動し、伝統とあんこを使った現代的なお菓子(あんフィナンシェなど)も展開しています。
購入できる場所
〇京菓子司 末富 JR京都伊勢丹店
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹 地下1階 和菓子売り場
電話:075-352-1111(代表)
HP:https://www.kyoto-suetomi.com/
■笹屋伊織|代表銘菓「どら焼き」
1716年創業、当代で十代目を数える老舗「笹屋伊織」。創業以来、京都御所や神社仏閣、茶道家元の御用を務めてきた、京都に248軒あるとされる和菓子店の中でも数少ない直系の老舗です。
代表銘菓「どら焼き」は、江戸時代末期に東寺の僧の依頼を受けて五代目が考案したと伝わる棹状の生菓子。一般的などら焼きとは異なる円柱型が特徴で、毎月20・21・22日のみの限定販売という希少性の高さから「幻のどら焼き」とも呼ばれています。棹状のため好みの長さにカットして楽しめ、オーブントースターで軽く焼くのもおすすめです。
新ブランド「十代目伊兵衛菓舗」(2018年12月、JR京都伊勢丹にオープン)では、昔から愛された商品を復活させた「◯餅(まるもち)」なども展開。個包装で賞味期限が約2週間と、通常のどら焼きより日持ちする点も土産向きです。
購入できる場所
〇笹屋伊織 JR京都伊勢丹店
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹 地下1階
電話:075-371-3333
HP:https://www.sasayaiori.com/
※代表銘菓「どら焼き」は毎月20・21・22日限定販売のため、訪問日程が合うかどうか事前に確認することをおすすめします。
■俵屋吉富|「雲龍」「志ば味糖」
1745年創業、元は雑穀商として小豆や穀物を扱っていたのがルーツという老舗「俵屋吉富」。
トレードマークの俵印が、その歴史を物語っています。茶道御家元のある小川通に本店を構え、隣接して「京菓子資料館」も運営しており、菓子木型や図案帳など和菓子の歴史に触れられる展示を無料で見学できます。
代表銘菓「雲龍」は、京都・相国寺に伝わる狩野洞春筆「雲龍図」に着想を得て七代目が創作した銘菓。国産の大粒小豆を炊き上げた村雨餡で、小倉餡を一本一本丁寧に手巻きしています。白小豆を用いた「白雲龍」もあります。「志ば味糖」は、京都大原の紫蘇の葉を用いた求肥製糖菓子と、ニッキ風味の落雁の詰め合わせです。
購入できる場所
〇近鉄名店街「みやこみち」内 ハーベス京銘館
住所:京都市下京区東塩小路釜殿町31-1「近鉄名店街 みやこみち」内
電話:075-691-8384
HP:https://kyogasi.co.jp/
■買い物のコツ・まとめ
- 駅構内は複数エリアに分散
京都駅の土産売り場は、JR在来線西口改札前(京名菓・名菜処 亰)、JR京都伊勢丹地下1階、新幹線改札内、近鉄名店街「みやこみち」など複数のエリアに分かれています。目当ての店がどこにあるか、事前に確認しておくとスムーズです。 - 賞味期限に注意
阿闍梨餅(約5日)や生菓子系は日持ちが短めです。すぐに渡す予定がない場合は、日持ちする「ときわ木」「スライスようかん」「志ば味糖」などを選ぶと安心です。 - 限定販売品は日程を確認
笹屋伊織の代表銘菓「どら焼き」は毎月20・21・22日のみの販売。訪問日と重なるか事前にチェックしましょう。 - 支払い方法
多くの店舗でクレジットカード・電子マネーが利用可能ですが、店舗によって対応が異なるため、心配な場合は現金も用意しておくと安心です。 - 免税対応
一部店舗・エリアでは免税(Tax Free)対応をしている場合があります。まとめ買いの際はレジで確認してみてください。
いずれのお店も、京都駅構内・駅直結エリアで購入できる本格派の和菓子ばかりです。新幹線や飛行機に乗る前のわずかな時間でも、大切な人への贈り物として、また旅の余韻に浸る自分へのご褒美として、京都の老舗が守り続けてきた味をぜひ選んでみてください。
※本記事の店舗情報・営業時間・販売場所は変更される場合があります。訪問前には必ず各店舗の公式サイトにて最新情報をご確認ください。
和菓子に限らず京都土産を探したい方は、こちらのYoutubeも要チェック!
