涼しげな色が美しい|桔梗を見られる京都のお寺を紹介

KYOTREAT編集部

青・白・薄紫など、涼しげな色の花びらが印象的な桔梗。京都では夏から秋にかけて咲く花で、見るだけで爽やかな気分にしてくれます。
そこで今回は、京都市内で桔梗を鑑賞できるお寺を2カ所ご紹介。柔らかい風が吹き抜ける建物内から、のんびりと桔梗を眺めてみてください。

目次

廬山寺

天得院

まとめ

廬山寺

写真 http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html

京都御苑の東側、寺町通り沿いに佇む『廬山寺』。天慶年間(938〜947)に、比叡山天台18世座主元三大師良源が創建しました。
源氏物語の作者である紫式部の屋敷があった場所とほぼ同じところに建っており、本堂からは源氏庭を鑑賞することができます。

写真 http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html

桔梗は源氏庭に植えられています。苔が植わっているところにのみ生えているので、海に浮かぶ桔梗の島のように見えます。白砂に日光が反射して桔梗を照らし、薄紫の花びらがより鮮やかに見える景色は必見です。本堂の縁側に座れば、心ゆくまで鑑賞できますよ。

廬山寺は、源氏物語以外にも豊臣秀吉が築いた御土居や、18世紀の慶光天皇の埋葬地など、歴史的なスポットが点在しています。写経体験もできるので、歴史好きの方にはぜひ訪れてみてほしいお寺です。

・施設名:廬山寺
・住所:〒602-0852 京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397
・電話番号:075-231-0355

・HP:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html

天得院

『天得院』は、東福寺の近くにある臨済宗のお寺です。南北朝時代に開創され、東福寺五塔頭として栄えました。一度荒廃することはありましたが、1600年代に復活。住持の文英清韓は豊臣秀吉に重用され、息子である秀頼の学僧として時の権力者との関係も固く結ばれていました。

現在は桔梗の寺として有名で、境内には紫と白の桔梗が植えられています。庭一面を覆う青々とした苔とのコントラストが美しく、ずっと眺めていたくなりますよ。お庭からは青もみじも鑑賞でき、建物内に吹き抜ける風が心地よい空間を創り出しています。カメラで写真を撮るのはほどほどにしておいて、静かで贅沢な時間を過ごしてみてください。

天得院の桔梗を鑑賞できるのは、毎年夏に開催される特別拝観の期間のみ。桔梗の開花状況などにもよりますが、6月末〜7月中旬までの約3週間限定の公開です。別料金で、抹茶と和菓子をいただきながら、縁側に座って庭を鑑賞することも可能。公式サイトのチェックを忘れないようにしましょう。

・施設名:天得院
・住所:〒605-0981 京都府京都市東山区本町15-802
・電話番号:075-561-5239

・HP:https://tentokuin.jp/

■まとめ

夏にぴったりの、爽やかな色が魅力の桔梗。縁側に座って涼しい風を感じながら眺めると、なんだか心が落ち着いてきます。どちらのお寺も屋内からの見学なので、熱中症を予防しながら京都らしさを体感することが可能です。京都御所や東福寺などの人気観光地からのアクセスも良いので、旅行の際はぜひ立ち寄ってみてください。