【京都の観光名所巡り】錦市場でおいしいもんをおあがりやす~

KYOTREAT編集部

皆さんは錦市場を訪れたことはありますか?
錦市場は京都市内のメインストリート、「四条通り」の1本北に位置し、錦小路通の高倉から寺町までの道中に食品販売を中心としたお店が軒を連ねる商店街です。
その長さは東西390メートルにもなり、「京の台所」と称され、地元民からは「にしき」と呼ばれ親しまれています。

錦市場の歴史

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市場としての起こりは平安時代の頃で、すでにこのあたりに市が存在していたと言われています。その後1615年(元和元年)に江戸幕府から魚問屋の称号が許され、魚市場としての錦市場の歴史が始まりました。
当時は魚の独占販売権を有する魚市場として繁栄していました。

「東魚屋町」「中魚屋町」「西魚屋町」などの町名が今でも錦小路通沿いにあるのは、当時の名残ですね。

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しかし明治に特権が廃止され、昭和2年には全国初の市場である京都中央卸売市場の誕生に伴う店舗移転などがあり、一時は衰退してしまいました。
しかし、時代のニーズに対応しながら小売市場として再出発し、再びにぎわいを見せるようになりました。
今回は、筆者が日頃よく通る、高倉から柳馬場までをご案内しましょう!

若冲と錦市場

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高倉通りから錦に入って右手すぐ、錦高倉下ル東側に「伊藤若冲 生家跡」と書かれたモニュメントと説明書きがあります。
実は、江戸中期に活躍した絵師・伊藤若冲の生家は錦市場の青物問屋「枡屋」(ますや)でした。若冲は1716年に「枡屋」の長男として誕生。4代当主・桝屋(伊藤)源左衛門を襲名したものの、40歳で家督を次弟に譲り、隠居し作画に没頭していました。

しかし、1772年に錦小路市場が営業停止になった際、町年寄の若冲らが市場再開の願書を取り、東町奉行所と交渉し、1775年に市場は再開されました。今でもその功績が讃えられています。

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また、まだお店が開いていない朝方や夜に錦市場を歩いてみると、シャッターに江戸中期に活躍した絵師・伊藤若冲の絵が描かれているのを目にします。

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若冲の絵に野菜や果物がたびたび登場するのには、彼の境遇が関係していたのかもしれません。

活気あふれるお店巡りを楽しむ

それでは、錦高倉から東に進みながら、お店をいくつかご紹介していきましょう!
京つけものの「西利」や比較的最近オープンした「にしきギョーザ」を過ぎると右手に逆さに吊られた唐辛子が見えてきます。こちらのお店は、「おちゃのこさいさい 錦店」です。

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唐辛子の専門店で、いつ通っても試食をされている方を見かけ、「おいしい!」「からっ」と言う声で活気にあふれています。激辛好きの注目を集めているのが「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」というシリーズ!
ジワ〜っと後を引く辛さが特長で、国産のハバネロ唐辛子を使用しているのだとか。そのほかにも「柚子七味」や「黒七味」、ごはんと相性抜群の「京らー油ふりかけ」など、オリジナル商品がいっぱいです。
産寧坂に本店があり、嵐山や京都タワーサンドにもお店がありますよ。

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次のお店は「麩嘉 錦店」で、古くから京都御所にも麩を献上してきた、京都を代表するお麩の専門店です。

写真 https://fuka-shop.com/view/item/000000000002?category_page_id=fumanju

定番中の定番「麩饅頭」はこのお店が発祥で、笹の香りが心地良い青のりの風味の生麩となめらかなこしあんのコンビネーションがたまりません。

また、「鯛焼き麩饅頭」も新たな錦名物となっています。
よもぎ麩やあわ麩、手毬麩など様々なお麩がそろうほか、味噌の名店で、有名料亭や京菓子舗御用達の「山利」さんの白味噌が買えるのもうれしいですね。

その2軒東にあるのが「器土合爍」です。
京町屋の奥に土蔵があり、その窯がありご夫婦で作陶された陶器を販売されているのですが、店頭にはもう1つの顔が!嵐山上流にある亀岡の蔵元「丹山酒造」の直売所でもあるんです。

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陶器、好きですが、お酒はもっと好き♡ということで、次から次におよそ10種の日本酒を試飲させていただきました。詳しいご説明を伺いならが「こんなにいいんですか・・・?」というほどのお酒をいただきお酒のウンチクを学ぶことができます。

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その中でも私が好きだったのは「天(きわみ)」というお酒です。精米歩合40%の純米大吟醸で、華やかな吟醸香と米のしっかりとした旨味を楽しめます。4合瓶で購入させていただきました♪
お店が開いている時はいつでもたくさんの種類の試飲をさせてもらえるので、好みの味に出会えてありがたいですね。

次にお立ち寄りいただきたいのが、「京つけもの 打田漬物 錦小路店」です。

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打田漬物は、昭和15年創業のお漬物屋さんです。
定番のしば漬けやおんぶ漬け(大根と昆布・かつおの漬物)、柚子大根、べったら漬け、たくあん等に加え、こちらで私が大好きなのが「長いも わさび味」です。

写真 https://www.kyoto-uchida.ne.jp/shopping/tsunen_1022.html

噛みしめると、しゃりトロっとした食感とわさびのピリリとした風味が心地良いお漬物は、錦市場近くの和食店で提供されていて初めて知ったお味でした。ありそうでなかなか見かけないお漬物なので、遠方の知人への贈り物としても喜ばれています。

次のおすすめは、「京錦箸や万作 猫まっしぐら」です。

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その名の通り、お店の半分が箸の店で半分が猫をテーマにした和雑貨のお店です。
全国から選りすぐった箸・箸置きに加え、とってもバリエーション豊かな猫グッズと出会えます。猫好きの方へのお土産選びにこれ以上ぴったりなお店はないですね♪

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ちなみに、側面の壁には巨大な猫が!インパクト大なので、インスタスポットとしても人気を集めています★

最後にご紹介するのは、今年4月末にオープンしたばかりの「タコとハイボール」です。
看板メニューはタコ焼き&ハイボール!テイクアウトもイートインもOKで、濃厚でふわとろたこ焼きにコクのあるソースを合わせた「こくうまソース」や、京都産九条ねぎとソースマヨがアクセントの「九条ねぎマヨ」など、種類も豊富!行列ができ、連日大にぎわいの注目店です。

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錦小路通の高倉から寺町までの錦の新旧を彩るお店を6店舗ご紹介しました。
錦散策で、美味しいもの・楽しいものとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか?

■店名:おちゃのこさいさい 錦店
■住所:京都市中京区錦小路通堺町西入ル中魚屋町4972
■電話番号:0120-831-314(フリーダイヤル) 

■HP:https://www.ochanokosaisai.com/f/shop/nishiki

■店名:麩嘉 錦店
■住所:京都市中京区錦小路堺町角菊屋町534-1
■電話番号:075-221-4533 

■HP:http://fuka-kyoto.com/store/

■店名:器土合爍
■住所:京都市中京区錦小路通堺町東入
■電話番号:075-231-5820

■HP:https://www.kyoto-nishiki.or.jp/stores/kidoairaku/

■店名:打田漬物 錦小路店
■住所:京都市中京区錦小路通柳馬場西入ル
■電話番号:075-221-5609

■HP:https://www.kyoto-uchida.ne.jp/shop/

■店名:京錦箸や万作 猫まっしぐら
■住所:京都市中京区中魚屋町478-6
■電話番号:075-754-8428

■HP:https://www.kyoto-nishiki.or.jp/stores/hashiyamansaku_neko/

■店名:タコとハイボール
■住所:京都府京都市中京区十文字町456
■電話番号:075-354-5152

■HP:https://www.kyoto-nishiki.or.jp/stores/tako-hai/