【京都旅行】金閣寺・銀閣寺・幻の「銅閣寺」を効率よくめぐるモデルコース【拝観料・拝観時間つき】

KYOTREAT編集部

京都で有名なお寺と聞かれれば、「金閣寺」「銀閣寺」と答える方も多いのではないでしょうか。実は、金閣寺・銀閣寺にちなんで「銅閣寺」と呼ばれる寺院が京都に存在することをご存じでしたか?

この記事では、京都観光でまずおさえておきたい世界遺産「金閣寺」「銀閣寺」と、通常は非公開ながら期間限定で特別拝観ができる「銅閣寺(大雲院)」について、拝観料・拝観時間などの実用情報とあわせてご紹介します。3つのお寺を効率よくめぐるモデルルートもご案内するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

■金閣寺

■銀閣寺

■銅閣寺(大雲院)

■3つのお寺を効率よくめぐるモデルルート

■まとめ

■金閣寺

金閣寺とは

写真:写真AC

1994年にユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の一つとして登録された金閣寺。室町時代の北山文化を代表する建築物で、正式名称は「鹿苑寺(ろくおんじ)」といい、臨済宗相国寺派の大本山・相国寺の塔頭寺院の一つです。舎利殿「金閣」の華やかさから「金閣寺」の名で広く親しまれています。

金閣寺の歴史

金閣寺は1397年、室町幕府3代将軍・足利義満が北山殿を造営し、舎利殿(釈迦の遺骨を納める建物)の建設を始めたのがはじまりとされます。義満が余生を過ごした場所でもあり、彼の遺言によって、法号「鹿苑院」にちなみ「鹿苑寺」と名付けられたと伝えられています。

600年以上の歴史の中で、金閣寺はさまざまな危機に直面してきました。1467年に応仁の乱が勃発した際も、幸いにも舎利殿は焼失を免れました。しかし1950年、見習い僧による放火によって舎利殿は全焼。この火災により、国宝であった足利義満像や仏教絵巻など多くの文化財が失われました。その後、全国からの寄付を受けて1952年に再建が始まり、1955年に修復完了。1987年の大改修を経て現在の姿となり、1994年に世界遺産に登録されました。

なお、正式名称「鹿苑寺」に対して「金閣寺」と呼ばれるのは、舎利殿の金色の外観にちなんでいるとされています。

金閣寺の見どころ

○舎利殿

写真:写真AC

黄金に輝く三層の楼閣。夏の新緑、冬の雪景色とのコントラストが美しく、四季を通じて異なる表情が楽しめます。

○鏡湖池(きょうこち)

舎利殿を取り囲む池で、この池を含む約92,400㎡が「特別史跡・特別名勝」に指定された鹿苑寺庭園です。
風のない日には、水面に舎利殿が鏡のように映り込みます。

○鳳凰

舎利殿の頂上に据えられた鳳凰の像。
災いから守り永遠の繁栄を願う守り神、あるいは義満が自らの統治をアピールする象徴だったなど、諸説あります。

○夕佳亭(せっかてい)

写真:写真AC

茶道家・金森宗和が手がけた茶室。「夕日に映える金閣が佳く見える」ことに由来する名で、ここから金閣寺を見下ろすことができます。

○銀河泉(ぎんがせん)・安民沢

写真:写真AC

金閣の裏手にある湧水と、かつて雨乞いの場として使われた池。安民沢には西園寺家の鎮守とされる石塔があります。

■金閣寺(鹿苑寺)
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
拝観時間:9:00〜17:00(年中無休)
拝観料:大人(高校生以上)500円、小・中学生300円 ※特別拝観時は異なる場合あり
アクセス:京都市バス「金閣寺道」下車、徒歩約3分
HP:https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

■銀閣寺

銀閣寺とは

銀閣寺は京都市左京区にある寺院で、正式名称は「東山慈照寺」。
金閣寺と同じく臨済宗相国寺派の塔頭寺院で、足利将軍家ゆかりの、室町後期に栄えた東山文化を象徴する存在です。銀閣寺・金閣寺・飛雲閣(西本願寺)は「京都三閣」と呼ばれています。

銀閣寺の歴史

1482年、室町幕府8代将軍・足利義政が東山殿を造営したのが銀閣寺のはじまりです。応仁の乱(1467年〜)で荒廃した土地に建てられ、義政は1485年からこの地に移り住み、生涯を過ごしました。1486年には国宝「東求堂」が完成。その後1615年に大改修が行われ、現在に近い姿となり、1994年に世界遺産に登録されました。

金閣寺と呼び名を対にする「銀閣寺」ですが、実際には銀箔は貼られていません。財政難のため、当初は黒漆塗りだったとする説が有力です。「銀箔を貼る予定だった」「かつて貼られていたが剥がれ落ちた」など複数の俗説がありますが、いずれも定説とは言い難いようです。境内の「銀沙灘(ぎんしゃだん)」と「向月台(こうげつだい)」に月光が反射する様子が銀色に輝いて見えることが名の由来とする説もあります。

銀閣寺の見どころ

○観音殿(銀閣)

1階「心空殿」、2階「潮音閣」からなる仏堂。政治の中心であった京都市内の西側をあえて向かないように建てられており、隠居した義政の心情を読み取ることができます。

○向月台と銀沙灘

円錐形に砂を積み上げた向月台(高さ約1.8m)と、波を表現した砂盛り「銀沙灘」。江戸時代に作られたとされ、東山に昇る月を眺めるためのものと伝えられています。

○池泉回遊式庭園

錦鏡池を中心とした庭園で、1952年に特別史跡・特別名勝に指定。石橋や白鳥島などが見どころです。

○東求堂(とうぐどう)

国宝指定。足利義政の持仏堂として1486年に建てられ、日本最古とされる茶室「同仁斎」があります。

〇銀閣寺(慈照寺)
住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2
拝観時間:夏季(3月1日〜11月30日)8:30〜17:00、冬季(12月1日〜2月末日)9:00〜16:30
拝観料:大人(高校生以上)1,000円、小・中学生500円
    (2026年4月1日改定。小学生未満無料、障がい者等減免あり)
アクセス:京都市バス「銀閣寺道」または「銀閣寺前」下車
HP:https://www.shokoku-ji.jp/ginkakuji/

※銀閣寺の拝観料は2026年4月に改定され、従来の500円(小中学生300円)から現在の金額に変更されています。金閣寺は同じ相国寺派ながら500円のまま据え置かれており、両寺で拝観料が異なる点にご注意ください。

銅閣寺(大雲院)

銅閣寺とは

写真:写真AC

「銅閣寺」の通称で知られるのは、東山区祇園町にある「大雲院(だいうんいん)」です。
境内にそびえる「祇園閣(ぎおんかく)」は、祇園祭の山鉾をモチーフにしたユニークな外観と、屋根に用いられた銅板葺きが特徴で、金閣・銀閣になぞらえて「銅閣」の愛称で親しまれるようになりました。

銅閣寺の歴史

写真:写真AC

大雲院は天正15年(1587年)、本能寺の変で自刃した織田信長・信忠父子の菩提を弔うため、正親町天皇の勅命により貞安(ていあん)上人を開山として創建されました。「大雲院」の名は、信忠の戒名の院号に由来します。当初は烏丸二条に建立されましたが、昭和期に現在の東山・祇園エリアへ移転しました。

現在大雲院がある土地は、もともと帝国ホテルや帝国劇場の創始者としても知られる実業家・大倉喜八郎の別邸「真葛荘(まくずそう)」の跡地です。祇園閣は、建築家・伊東忠太の設計により、喜八郎の生誕90年を記念して1927年(昭和2年)に建てられました。国の登録有形文化財に指定されており、高さは約36メートル。大雲院創建400年を記念して、昭和63年(1988年)には祇園閣の内部にシルクロードの拠点・敦煌(とんこう)の壁画が模写されています。

銅閣寺の拝観方法

大雲院は通常非公開の寺院ですが、春・夏・秋など年に複数回、「京都非公開文化財特別公開」や「京の夏の旅」といったイベントの一環として期間限定の特別公開が行われています。特別公開時には、本堂・祇園閣に加え、長らく非公開だった織田信長・信忠の墓碑や、石川五右衛門の墓碑にもお参りできます。祇園閣の最上階からは、東山や京都市街を360度見渡す眺望も楽しめます。

特別公開の実施時期や拝観料は年によって異なるため、訪問を希望する場合は、京都市公式観光サイト「京都観光Navi」や「そうだ 京都、行こう。」、大雲院の公式サイトで、最新の開催情報を確認することをおすすめします。

■銅閣寺(大雲院)
住所:京都府京都市東山区祇園町南側594-1
拝観:通常非公開。春・夏・秋などの特別公開期間のみ拝観可能(開催時期・拝観料は年により異なる)
アクセス:京都市バス「東山安井」下車、徒歩約5分
HP:https://www.daiunin.or.jp/
特別公開情報:京都観光Navi(https://ja.kyoto.travel/)などで要確認

3つのお寺を効率よくめぐるモデルルート

京都駅を起点に、①銅閣寺(大雲院)→②銀閣寺→③金閣寺の順にバスでめぐるルートが分かりやすくおすすめです(銅閣寺は特別公開期間中のみ立ち寄り可能です)。

  1. 京都駅から市バス206系統に乗車し、「東山安井」で下車。徒歩約5〜7分で銅閣寺(大雲院)に到着します。
  2. 「祇園」バス停まで歩き、市バス203系統に乗車。「錦林車庫前」で下車し、哲学の道などを歩きながら約15分で銀閣寺へ向かいます。
  3. 「銀閣寺道」バス停から市バス204系統(北大路方面)に乗車し、「金閣寺道」で下車。徒歩約3分で金閣寺に到着します。

いずれも比較的運行本数の多いバス路線のため、他の観光スポットと組み合わせたルートづくりにも活用しやすいでしょう。ただし、観光シーズンはバスが混雑しやすいため、時間に余裕を持って移動することをおすすめします。

■まとめ

今回は、京都の金閣寺・銀閣寺・銅閣寺(大雲院)の歴史や名前の由来、拝観情報についてご紹介しました。金閣寺・銀閣寺は世界遺産として通年拝観できる一方、銅閣寺は特別公開の時期のみ拝観できる、少し特別な存在です。

拝観料は改定されることがあるため、特に銀閣寺のように近年料金が変更されたお寺については、訪問前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。京都観光ルートにお悩みの方は、ぜひ「金・銀・銅」の3つのお寺めぐりを旅程に組み込んでみてください。