【見て食べて】春の京を満喫しよう 京都で行きたい旬のおでかけスポット

KYOTREAT編集部

ここのところ、ぐっと気温があがり、日に日に春めいてきました。
春のお楽しみと言えば、何と言っても桜ですよね。
そこで今回は、京都市内の桜の名所と、その近くのカフェやお休みどころをご紹介します。

目次

■京都御苑

■嵐山 渡月橋

■六角堂

■まとめ

■京都御苑

最初にご紹介するのは「京都御苑」です。江戸時代には約200軒もの宮家・公家の邸宅が並んでいましたが、明治になり都が東京に移ると、建物の多くは壊され、公園となりました。
市街地のほぼ中心に位置している京都御所を囲む広大な公園で、外周は約4kmほどあり、市民の憩いの場となっています。シダレザクラやサトザクラなど約1,100本が花を咲かせ、桜の名所としてにぎわいます。

毎年いち早く咲くことで知られているのが、3月中旬から咲き始める近衛邸跡の枝垂れ桜です。
御苑北西部に位置する近衛邸は、五摂家の一つ、摂政や関白を多く出した近衞家の邸宅跡で、枝垂れ桜の大木が約60本植えられています。細い糸が流れているように見えることから名づけられた枝垂れ桜の一種「糸桜」は濃い紅色や白の小ぶりな花を垂れ、風に揺られると気品ある美しさが醸し出されます。江戸時代人々もこの桜を愛でていたのかと思うと、感慨深いですね。

そして、もう1つご紹介したいのが、近衛邸跡の枝垂れ桜とほぼ時期を同じくして咲き始める枝垂れ桜「出水のしだれ桜」です。京都御苑内西側の出水の小川の近くに植えられています。かなり大きな木に無数の花が地面に向かって咲き誇り、まるで「桜のシャワー」のようです!

そして、御所のお花見の際にお立ち寄りいただきたいカフェがあります。お近くの梨木神社にあるカフェ「Coffee Base NASHINOKI」です。

写真 https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26038127/dtlphotolst/4/smp2/

現存する唯一の京都三名水「染井の水」で淹れたスペシャルティコーヒーを楽しむことができます。染井の水は、祇園などの料理店の方が汲みに来られるほど地元で愛されており、貴重な水と井戸を保存維持するために、オープンに繋がったのだとか。

コーヒーのビーンズは、四条烏丸の本店Coffee Base KANONDOから。京都製の焙煎機で焙煎した、焙煎したての新鮮なスペシャルティコーヒー豆で、香りと深い味わいが際立ちます。
そして、こちらにはなんとコーヒーとお菓子のペアリングを堪能、完全予約制のコーヒーコースもあります。コーヒーとお菓子を順番に提供。レストランのコース料理のように60分〜90分かけて楽しみます。抽出方法による味の違いをテイスティングしたり、和菓子とのペアリングをしたりと、新しいコーヒー体験をすることができます。

店内空間も特徴ありです!御所から梨木神社に移築された旧春興殿、神社内で茶室として使用されていた建物をリノベーションし、新旧が融合した店内空間になっています。

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■Coffee Base NASHINOKI(こーひーべーす なしのき)
住所:京都府京都市上京区染殿町680 梨木神社境内
電話:075-600-9393

HP:https://www.instagram.com/coffeebase.nashinoki/

■嵐山 渡月橋

次のスポットは、嵐山の渡月橋付近の桜です。京都でも屈指の観光名所である嵐山は、昔から桜の名所としても知られています。

京都を代表する景勝地「渡月橋」は、京都市嵐山中心部を流れる桂川に架かる155mほどの風情あふれる橋。渡月橋の名前の由来は、まるで夜空の月が橋の上を渡るかのように動いていく様子を見た亀山上皇が、「くまなき月の渡るに似る」と述べたことが由来であると言い伝えられています。嵐山の豊かな自然と、情緒あふれる古い街並み、風情ある渡月橋の景色は、嵐山を象徴する風景ですよね。

桂川沿いの満開の桜と、渡月橋越しに見る嵐山は、風光明媚という言葉がぴったり。嵐山を彩る様々な濃淡のピンクやグリーンの色合いが目を楽しませてくれ、正に世界でここだけの風景と言えます。

阪急嵐山駅から渡月橋へ向かう途中にある、桂川の中洲に位置する「中ノ島公園」も桜の名所です。多くの桜の木が満開に咲き誇り、枝垂れ桜と共に美しさを引き立てあっています。

ここで、嵐山エリアのおすすめのスポットを2つ、ご紹介しましょう!1つ目は、「老松嵐山店」です。

写真 https://oimatu.co.jp/?mode=f1

「有職菓子御調進所 老松」は、京都でも最も歴史の古い花街である上七軒で明治41(1908)年に創業した京菓子店です。屋号を有職菓子御調進所としているのは、当主の家系が平安時代の宮廷祭祀官の流れを汲み、古来より朝廷に伝わる有職故実にもとづく儀式・典礼に用いる菓子、茶道に用いる菓子を手がけてきたことに由来するのだとか。「京の菓子文化」を通して、京都の歴史と文化を伝えています。

写真 https://www.syokuraku-web.com/column/20059/2/

人気商品の1つが、夏みかんの中味を丁寧に取り出し、器にした寒天菓子「夏柑糖」。夏季限定で、夏みかんの実だけを絞った果汁に少量の砂糖を加えた寒天を皮の器に流し入れ、冷やし固めています。口に入れるとほろりとほどけ、甘さと酸味のバランスが抜群!シンプルなだけに素材の良さと丁寧な手仕事が光る逸品です。

また、「山人艸果 橙糖珠・胡桃律(さんじんそうか だいとうじゅ・ことうりつ)」もおすすめ。糖度を少しずつ上げた蜜で蜜漬けにした徳島産の金柑と、少し炙り香ばしさを活かしたくるみに、すり蜜をあしらったお菓子です。他のお店では見かけたことのない、ちょっとワイルドな、しかし洗練された素材そのものの美味しさが楽しめます。

嵐山店は、渡月橋から世界遺産「天龍寺」を通過したところにあります。店舗奥に茶房・玄以庵(げんいあん)があり、中に入ると中庭には日本庭園が。掛け軸など和のしつらいが観光地の喧騒を離れさせてくれる、落ち着いた空間です。

写真 https://www.jalan.net/gourmet/grm_alikejpB000095572/

こちらで是非召し上がっていただきたいのが、「本わらび餅」です。漆塗りの大きな器に入り、恭しく登場します。この本わらび餅は本わらび粉を100%使用しており、なんとできたて!氷水に浮かべた状態で提供されるのですが、まだあたたかく箸で簡単につかめないほどにやわらかいんです。時間の経過とともにだんだんと氷で冷たくなり、わらび餅が締まってしっかりとした食感になります。これぞできたてならではの醍醐味です。そのまま楽しむも良し、お好みで黒蜜・きなこを纏わせるも良し、様々なスタイルで風味・食感を楽しむことができます。京都にはわらび餅の名店がいくつもありますが、間違いなく五指に入る名品と言えるでしょう。

老松の店舗は、嵐山店以外にも、花街ならではのはんなりとした風情にあふれる「北野店」に加え、大丸京都店、ジェイアール 京都伊勢丹、伊勢丹新宿店にもあるので、観光や乗り換え等の際に気軽に立ち寄ることが可能です。

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■老松嵐山店
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20
電話:075-881-9033

HP: https://oimatu.co.jp/

そして2つ目に紹介するお店は「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」内の「茶寮 八翠」です。

写真 https://www.suihotels.com/suiran-kyoto/restaurant/cafe-hassui/

「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」は、色彩豊かな嵐山と、美しい翡翠色をたたえる保津川の絶景を楽しめるラグジュアリーホテルです。

“ラグジュアリーコレクションホテル”とは、マリオットグループ(マリオット、SPG、リッツカールトンが合併したホテルグループ)の最高級ブランドのひとつで、日本には「HOTEL THE MITSUI KYOTO ラグジュアリーコレクションホテル&スパ」を含む4ホテルがあります。

翠嵐には、日本の伝統美を随所にあしらったモダンなデザインの客室39室があり、そのうち17室に天然温泉が楽しめる露天風呂を備えています。また、明治期の歴史的建造物を生かしたレストラン「京 翠嵐」や嵐山の絶景を一望できるカフェ「茶寮 八翠」、宴会場、プライベートスパ、そして伝統の風格に現代的なエッセンスが加えられた日本庭園など、嵐山ならではの自然美、四季折々の風景を楽しむことができます。

「茶寮 八翠」は、かつては亀山離宮の桟敷殿が存在したといわれ、築100年を超える歴史的建造物 旧「八賞軒」の伝統を現代に継承しています。歴史上の多くの貴人が愛した保津川や四季によって移ろいゆく嵐山の景色をテラスから望むことができます。

写真 https://restaurant.ikyu.com/104702/plan11903473/?visit_date=2023-03-15&num_guests=2

こちらでお召し上がりいただきたいのは「和のアフタヌーンティー」。様々なブランドとコラボをしており、数カ月ごとにメニュー内容が変わり、何度でも訪れたくなる魅力的な内容となっています。

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■翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都 「茶寮 八翠」
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12
電話:075-872-0101

HP: https://www.suihotels.com/suiran-kyoto/

■六角堂

写真 https://www.ikenobo.jp/information/8865/

最後にご紹介する桜スポットは「六角堂」です。
烏丸御池駅から徒歩約7分、四条駅より徒歩約5分と、京都の街の真ん中で見られる貴重な存在です。
正式名称は頂法寺(ちょうほうじ)という天台系の寺院。六角通りに建っていることと、本堂が六角の形をしていることから六角堂と呼ばれています。
また、いけばな発祥の地としても知られています。
境内はさほど広くないのですが、主に3つのエリアに桜が植えられています。本堂斜め前の枝垂れ桜、親鸞堂辺りの枝垂れ桜、お地蔵さんの枝垂れ桜は優美の一言。
五色幕やお地蔵さん、緑の柳など京都らしい風景が満載で、写真や動画の撮りごたえがあり、人も少なめで撮りやすいスポットです。

六角堂を訪れる際に立ち寄っていただきたいのは「小川珈琲 堺町錦店」です。

小川珈琲は、1957年に設立された、京都のコーヒー文化を牽引してきたコーヒーサプライチェーンです。
2022年に誕生したこちらの店舗のテーマは“100 年先も続く店”。京の台所として知られる、錦市場からほど近い場所にあります。築100年以上の伝統的な京町家を改装した店舗は、坪庭や梁といった町家の要素を残しながら、スタイリッシュな家具を配し、町家に現代風のエッセンスが加わっています。コーヒーは有機JAS 認証や国際フェアトレード認証をはじめとするエシカルコーヒーのみをラインアップ。また、京都産の食材を使用したメニューを展開するなど、サステナブルな活動にも取り組んでいます。

筆者がいただいたコーヒーは、「オーガニック ハウスブレンド 011 ダーク」です。ダークと言ってもストロング過ぎず、後味がスッキリとしていますが、豊かなコクが感じられます。量もたっぷりなのがうれしいですね。
他にも、フルーティなタイプや酸味の際立つタイプなどをバリエーション豊富に取り揃えています。

スイーツは、「自家製プリン」をオーダーしました。昔ながらの少しかためのプリンは、卵の濃厚なコクが堪能できるしっかりとした味わい。トッピングされたホイップをまとわせたり、下に敷かれたメレンゲのさっくりとした食感と一緒に楽しんだりと好みのスタイルで味わえ、コーヒーとも相性抜群。

居心地の良い空間で、選りすぐりのコーヒーやスイーツ、軽食が楽しめる心強いお店です。

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■小川珈琲 堺町錦店
住所:京都市中京区堺町通錦小路上ル菊屋町519-1
電話:075-748-1699

HP:https://www.oc-ogawa.co.jp/nishiki/

■まとめ

京都市内の桜名所と、その近くの名店をご紹介しました。
是非、様々な表情を見せる京都の数々の桜をお楽しみください。