紅葉もいいけど銀杏もいい!京都で見て欲しい銀杏をご紹介

KYOTREAT編集部

もうすっかり紅葉の時期ですね。
紅葉の赤い色が京都の街を彩り始めると、全国各地から多くの方がいらっしゃり、ひときわ華やいだ雰囲気が漂います。

紅葉の名所はかなり多くの場所がよく知られていますが、時を同じくして見ていただきたい風景があります。
それは、葉が黄金色に色づいた銀杏です。

銀杏の葉がなぜ黄色くなるのか、ご存じですか?
葉の黄変は、冬に向けて葉を落とす準備の過程で、葉の中にある色素の変化で起こります。
春から夏に葉が緑色をしているのは、光合成において必要な「クロロフィル」の持つ緑色の色素が葉内に多く存在するから。
しかし、秋になると樹木は光合成を止め、不要になったクロロフィルは分解されて減少します。
その結果、イチョウの葉に残っている「カロテノイド」という黄色の色素が目立ち、葉が黄色に色づくという訳なんです。

今回は、京都で大好きな3ケ所の銀杏をご紹介します。

紫明通の銀杏

始めにご紹介するのは、紫明通にある銀杏の木です。

紫明通は、京都市北区南部の東西の通りです。
京都市営地下鉄烏丸線 鞍馬口駅から徒歩約5分程度の場所に烏丸紫明という交差点があり、交差点の東には存在感ある大きな銀杏の木が。西側には疎水と並木が続いています。

写真は、夕暮れ前の風景で、落ちかけた陽の光が銀杏と疎水を照らすこの風景が、なんとも美しくて大好きです。

また、東側の銀杏もかなりの大木で、敷き紅葉ならぬ敷き銀杏の時期はまるで大きなカーペットを敷いたような黄色い世界が広がり、見ごたえがあります。

堀川通の銀杏

次にご紹介するのは、堀川通の銀杏並木です。

堀川通は、京都の街を南北に結ぶ主要な通りです。
沿道には、清明神社や世界遺産の二条城、西本願寺などがあります。

銀杏並木があるのは、堀川今出川~紫明通りの中央分離帯で、一本一本が高く枝ぶりが見事です。この中央分離帯を歩けば並木を下から眺めることができます。

最寄り駅から少し距離があり、観光地ではないのでゆったりと眺めることができます。特に、朝陽と夕日を浴びた黄金色の葉の美しさは言葉では語りつくせません。
是非様々な時間帯の銀杏の美しさを見つけてみてください。

京都御苑の銀杏

次は、京都御苑内の銀杏です。
写真は、御苑の建礼門を南に進んだところにある凝華洞跡の銀杏の木。

少し小高い丘の上にあり、威風堂々とした佇まいです。
京都市の区民誇りの木にも指定されていて、幹周=5.28m、樹高=23mもあるのだとか。
周囲がかなり開けているので、少し離れたところから、樹の全容と黄色のカーペットの遠景をゆったりと楽しんでみてください。

続いては、乾御門東、一條邸跡の大銀杏です。

乾御門から入るとすぐのところにあり、圧倒的な存在感がありながも、ちょっと傾いたような姿なので、この銀杏を見るといつも「Welcome!」と出迎えてくれているように感じます。
空のブルーとのコントラストが美しいですね。

銀杏以外にも、広大な敷地のあちらこちらでケヤキ・モミジ・サクラなどが、黄・赤・橙と色とりどりに紅葉し、寺社で目にする紅葉とはまた異なる趣を楽しむことができます。

施設名:京都御所
住所:京都府京都市上京区京都御苑
電話:075-211-1215

HP:https://sankan.kunaicho.go.jp/multilingual/kyoto/index.html

そのほかの銀杏の名所

そのほか、東本願寺、西本願寺、豊国神社、岩戸落葉神社、京都府立植物園など銀杏の美しいスポットがたくさんあります。
写真は、紅葉でよく知られている永観堂で2021年に撮影した風景ですが、真っ赤な紅葉の下には見事なイエローの絨毯が広がっており、様々なカラーバリエーションが目を楽しませてくれました。

色づいた銀杏が見られるのは、例年だと11月末頃まで。
紅葉と合わせて是非鮮やかな色合いをお楽しみください。