【京都散策の合間に寄りたい】 京都御苑に新OPENした和カフェ

KYOTREAT編集部

京都御苑に行かれたことはありますか?京都御苑は京都御所の周囲の緑地です。

京都御所には平安時代から明治までの千年以上、天皇がお住まいになり政事を行われました。

江戸時代末期には京都御所の周囲に公家屋敷街が形成されていましたが、明治維新により都が京都から東京へ移ったのに伴い、公家たちも東京へ引っ越しました。
そのため御所と公家屋敷街は荒れ果ててしまったものの、その後大内保存事業がスタートし、公家屋敷街一帯は建物を取り壊し樹木などを植えて公園化し、新たに「京都御苑」として生まれ変わったのだとか。

苑内には樹齢百年を越える樹林が茂り、旧公家屋敷跡や庭園等歴史的遺構が点在。
春の桜、秋の紅葉を始めとして、四季折々の風景を楽しむことができる憩いの場となっています。

そんな御苑内に、2022年5月に素敵な休憩所がオープン!
ずっと気になり続けていて、やっと伺うことができました♪

御苑に溶け込む老舗が手がけた休憩所

その休憩所とは、近衞家邸宅跡地の一角にできた「SASAYAIORI+ 京都御苑」(ササヤイオリプラス)。
創業1716年の和菓子の老舗「笹屋伊織」が手掛けるカフェなんです。
笹屋伊織さんと言えば、毎月3日間しか販売されない、幻のどら焼きと呼ばれる銘菓で知られています。
このどら焼きは江戸末期に東寺からの要請で生まれたそうで、モッチリした食感がやみつきになるおいしさの由緒あるお菓子です。

このカフェではどんなスイーツをいただけるのでしょうか?
ガラス貼りの素敵な外観に、期待が高まります!

光あふれる上質空間

中に入ると、自然光が心地良い、あたたかみのある空間が広がっています。
白木が至るところに使われているので、とっても落ち着きます。

壁には“悟りの窓”を思わせる円形の空洞が壁に施されており、スタイリッシュな雰囲気です。絵になる空間ですね~。

また、客席の目の前は全面ガラス窓!オープンエア感覚で景色を堪能することができるんです。

あの名品も食べられるかも!どれにしようか迷う豊富なメニュー

スイーツやドリンクのオーダーは、カウンターで行い、自分で席に運ぶスタイルです。

今回筆者がオーダーしたのは、「抹茶パフェ」。
抹茶アイスに抹茶ゼリー、粒餡、白玉、クリームと、様々な味わいが楽しめます
お店のロゴが入った最中はさっくさく!あんこやアイスと相性抜群でした♪

写真 https://www.sasayaiori.com/

また、「福来(ふっくら)どらやき(宇治抹茶スペシャル)」もおすすめ。
ふわふわのどら焼きの皮の中には、たっぷりのあんこ・生クリーム・白玉が♪
抹茶アイスのコク深さ、抹茶あんこのこっくりとした甘み、クリーミーな生クリームが合わさり、大満足の美味しさです。

さらに、あの幻のどら焼も毎月20、21、22日の限定でお抹茶とセットでいただけるそうですよ。
他にも、「抹茶と上生菓子のセット」「みたらし団子」「抹茶ソフトクリーム」「グリーンティーフロート」「抹茶ラテ」、そしてクラフトビールなど多彩なメニューが展開されています。夏にはかき氷も楽しめます。

店内のカウンターには、季節ごとに厳選した銘菓が並ぶので、お土産用に購入することも可能です。

公家が暮らした時代に思いを馳せて

店内には近衛家に関する紹介パネルも。
近衛家は、摂政や関白といった役職を担う家柄である「五摂家」の筆頭であったということもあり、宮廷文化や公家の生活などついての説明や写真が掲示されていました。奥深い歴史を感じます。
かつて公家たちが暮らした空間で、その時代に思いを馳せてゆったりとした時間を過ごせるなんて、本当に贅沢で特別感に満ちていますね。

こちらの休憩所にアクセスする際は、今出川御門か北西の乾御門から入るのが最短となります。

京都御苑の周辺には「晴明神社」や「護王神社」などの神社仏閣も多くあるので、是非セットで訪れてみてはいかがでしょうか?

店名:SASAYAIORI+ 京都御苑
住所:京都府京都市上京区京都御苑 3
電話:075-256-7177

HP:https://www.sasayaiori.com/store/p-11219