京都で魅惑のあんこスイーツを楽しむなら!実力派から映えまで一挙にご覧あれ♪

KYOTREAT編集部

日本のお菓子の素材として思い浮かべるものの一つと言えば、なんといっても【あんこ】ではないでしょうか。
粒あん、こしあん、白あんなどなど、味のバリエーションと、和菓子だけにとどまらずさまざまな形に変化するあんこのお菓子は私たちを魅了してやみません。
そんなあんこスイーツはもちろん京都にもたくさんあります。老舗の実力派から現代風にアレンジされた個性派まで、この記事では京都のあんこスイーツの魅力を余すことなくご紹介していきます!
あんこ好きにはたまらない、あんこ好きではなくともこれを機にあんこの見方が変わるかもしれませんよ。

目次

■豆餅 ー 出町ふたば

■果の彩(かのあや)ー 鶴屋吉信

■YOKAN FOR COFFEE ー 都松庵

■フルーツの羊羹(NEXT 100 YEARS) ー UCHU wagashi

■でっち羊羹 ー 一乗寺中谷

■まとめ

■豆餅 ー 出町ふたば

写真 https://www.staycation.jp/post-7137/

皆さんは出町柳駅近くにある「出町ふたば」をご存知でしょうか。鴨川の近くにある商店街に、明治32年より100年以上もの歴史がある和菓子屋さんです。

ここは地元民をはじめ多くの人が訪れるお店で、王道の豆餅やよもぎ餅などを取り揃えています。
平日でも国内外問わず観光客が訪れ、店の前に長蛇の列ができるのも珍しくないんだとか。

「出町ふたば」の口コミを見ても、
・他の大福屋さんと味が格別に違う
・この上なく美味しい
などと高評価が多く、とにかく「美味しい」のが人気の理由。

ではどうして、他の大福屋さんと比べても美味しいのでしょうか。その理由をいくつかまとめます。

○食材が美味しさの秘訣

「出町ふたば」では、食材を厳選して仕入れているのが美味しさの秘訣です。
例えば食感のアクセントとして「赤えんどう」を使っているのですが、これは北海道の美瑛などの農家から選りすぐりのものを仕入れているそうです。
他にも「あん」には十勝産の小豆が、お餅には滋賀羽二重もち米の新米を使っています。
モッチリとした食感のお餅はそれ自体も甘みを感じられます。美味しさの理由は選び抜かれた食材が使われているからなんですね。

○製法にもこだわりがある

ただただ食材にこだわっても、作り方によって味は大きく異なりますよね。「出町ふたば」では、素材の味を活かすために製法も昔から変わらない方法で作られています。羽二重もち米は蒸してから、二度づきすることでモチモチの食感を出しているそうです。形を作るときにも風味が劣らないように、素早く丸めていきます。こういった作り方にも強いこだわりがあるから、クオリティの高いものが生まれるんですね。

そんな「出町ふたば」の人気商品といえば…

写真 https://www.staycation.jp/post-7137/

人気の品は、ズバリ「豆餅」です。
豆餅はこちらの名物で、甘いこし餡ともっちりとした弾力のあるお餅が他とは一線を画す美味しさ。
また、赤えんどうの塩気が甘みをより引き立てているのもポイントです。

出町ふたばでは豆餅だけでなく、
・黒豆大福
・丹波栗餅
・よもぎ餅
などもあり、どれもそれぞれ違った美味しさがあります。

「出町ふたば」の 口コミがこちら!

・お餅がモッチモチ!美味しすぎました。こんなに美味しい大福は初めてで、感動しました。
・お豆はたっぷりふんだんに。お餅はふわふわでとても美味しかったです!
・中の「こし餡」が上品で美味しすぎます…。モチモチホクホク、大福でこんな食感が楽しめるのか…。
・丹波栗餅を頂きました。栗が大きく、ホックホク。美味しかったです。
・こしあんが格別。上品な甘味で滑らか極まりないです。お餅自体もお米の甘みがしっかりで、絶品。
・大福ってこんなに美味しいのか!と思わせてくれるお店です。豆餅が美味しかった。
・これはお餅ですか!?絶品すぎます、言葉で言い表せません。
・何の変哲もないお店がどうしてここまで、人気なのかと思ってましたが、初訪問で納得。こりゃあ、人気出ますね。美味しかったです。
・豆大福最高でした。長い列に並んだ甲斐がありました。また買いに来たいです。
・外国人観光客も多くいました。どの大福も美味しいと話題のお店。来れて良かったです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■出町ふたば
住所:京都府京都市上京区青龍町236
アクセス:「出町柳駅」より徒歩6分程度

○羊羹とは

ところで皆さんは羊羹がお好きですか?
伝統的な和菓子「羊羹」は、実は発祥は「中国」なんだとか。そんな羊羹は歴史があり、現在では日本の幅広い年齢の人に浸透しました。

まずは、伝統的な和菓子「羊羹」について見てみましょう。

そとそも羊羹とは何なのでしょうか。
羊羹は小豆を主体にした餡(あん)に砂糖や寒天を加えて、練りながら煮詰めたり蒸したりするお菓子のことです。寒天の量によって硬めの羊羹煉や、寒天の少ない水羊羹などがあります。他にも葛粉や小麦粉を加えるなど、製法もいくつかあります。

○羊羹の歴史

羊羹の発祥は「中国」。羊羹の「羹」は「あつもの」と読み、中国では古くから羊の肉を煮たスープ類のことをさしていました。鎌倉時代から室町時代に禅僧により日本に羊羹が伝わりましたが、禅宗では戒律によって肉を食べることが禁止されていたので、羊の肉を使わずに小麦粉や葛粉で代用したのだそう。そこから時代は移り変わり、甘みが加わって現在の日本の羊羹の形となりました。

ここからは京都でおすすめの羊羹をご紹介していきましょう。

■果の彩(かのあや)ー 鶴屋吉信

写真 https://shop.tsuruyayoshinobu.jp/products/30700001

1803年創業の老舗「鶴屋吉信」。
鶴屋吉信では、近頃「果の彩」という羊羹が人気になっています。
これは、ドライフルーツと羊羹を組み合わせた見た目も可愛らしい一品。

羊羹の楽しみ方をもっとオシャレに、かろやかにと2021年2月に販売開始し、その彩りと可愛らしさから若い女性のお土産として人気があります。
羊羹はタブレットの形になっており、ドライフルーツやナッツで食感も楽しいのが特徴です。

味は以下の3つ。
・うすべに
→イチゴ、クランベリー、ピスタチオ、スリコハクで仕上げた羊羹。
甘酸っぱいいちごの風味と柔らかい、そしてシャリッとする食感はたまりません。

・しょこら
→イチゴ、クランベリー、ピスタチオにちょっぴりビターなチョコレートが練り込まれた羊羹。
ショコラ風な味で酸味と甘味が引き立てられています。

・だいだい
→オレンジ、甘夏柑、クランベリー、ピスタチオ
やわらかい白羊羹にオレンジと甘夏柑の柑橘を使った爽やかな味わいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■鶴屋吉信(本店)
住所:京都府京都市上京区今出川通堀川西入ル
アクセス:市バス「堀川今出川」よりすぐ

HP:https://www.tsuruyayoshinobu.jp

■YOKAN FOR COFFEE ー 都松庵

写真 https://temiyage.gnavi.co.jp/item/00001743/

昭和25年創業のあんこ屋「都松庵」。
羊羹と言えば緑茶といただくイメージが強いですが、それを覆すのがこの一品。
「YOKAN FOR COFFEE」という名前を見ても分かるように、コーヒー味の羊羹という訳ではなく、コーヒーとマッチする味を追求した羊羹になっています。中でもフルーティーなコーヒーとのペアリングがオススメ。
こしあんベースの羊羹生地には無花果、あんず、くるみが加えられており、そのプチプチとした食感とすっきりした後味はコーヒーの美味しさをより一層演出してくれます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■都松庵
住所:京都市中京区堀川三条下ル下八文字町709都壱番舘三条堀川一階
アクセス:市バス「堀川三条」より徒歩1分程度

HP:https://www.toshoan.com/

■フルーツの羊羹(NEXT 100 YEARS) ー UCHU wagashi

写真 https://anny.gift/products/3793/

京都で革新的な和菓子を生み出し続けるUCHU wagashiで販売するのは、スッキリと甘さ控えめの白い羊羹「フルーツの羊羹(NEXT 100 YEARS)」。
もも、ぶどう、甘夏の素材をそのまま使ったフルーツ羹に、卵白を加えた白あんを合わせた一品。1つずつを丁寧に手作りしており、断面の色彩もキレイです。夏は冷やしたり、冷たい飲み物と合わせたりしてもピッタリなんだそう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■UCHU wagashi (寺町本店) (2023/11/1~2024/3/1まで休業予定)
住所:京都市上京区寺町通丸太町上ル信富町307
アクセス:市バス「河原町丸太町」より徒歩5分程度

HP:http://uchu-wagashi.jp/?mode=f3

■でっち羊羹 ー 一乗寺中谷

写真 https://www.ichijouji-nakatani.com/wagashi.html

○そもそもでっち羊羹って?

「でっち羊羹」を皆さんは聞いたことがありますか?
でっち羊羹は近畿地方で食べられる和菓子で、京都や滋賀県では竹の皮に包まれた蒸し羊羹のことを指します。
「でっち」は半人前という意味があります。
昔むかしに、見習い小僧である丁稚(でっち)さんたちが薮入りからの帰郷のときにお土産として買ったことから「でっち羊羹」という名前がつきました。(地域により諸説あり)
竹の皮には抗菌作用があり、長い旅でも鮮度を保てることから使われていたそうです。またその竹の香りが羊羹にうつって、ほんのり香るのがたまらないのです。

○一乗寺銘菓の「でっち羊かん」とは?

写真 https://www.ichijouji-nakatani.com/wagashi.html

京都市左京区、詩仙堂近くにある和菓子どころ「一乗寺中谷」は、一乗寺駅より徒歩6分程のお店です。
昔ながらの伝統を受け継ぐお店で、一乗寺の郷土銘菓である「でっち羊かん」が人気になっています。
でっち羊かんは3代に渡って受け継がれており、もともとは江戸時代より一乗寺村の若いものたちが滋賀県の日吉大社のお祭りの輿かきに行ったときに、弁当の代わりに持っていたことがきっかけと言われているようです。
現在でも当時と同じ製法で作り続けられており、丹波より仕入れた大納言小豆を一日ゆっくりと焚き上げて使い、高級白双糖と合わせて粒あんを作り米粉と混ぜ、竹の皮に流して蒸しています。
ほかの店のでっち羊羹と比べると厚みが特徴的で、この厚さが美味しさの秘訣。
薄く延ばすことによって火の通りを良くしているので、生地全体に本真竹の皮の風味がより羊羹に移るのだそう。
見た目は上品な照りがあり、歯ごたえも絶妙な硬さ加減。甘すぎずあっさりとした味わいが魅力となっています。

○でっち羊羹以外の和菓子も美味しい

銘菓詩仙もち

写真 https://www.ichijouji-nakatani.com/wagashi.html

石川丈山を偲んで作られた「銘菓詩仙もち」。
もっちりやわらかな求肥(ぎゅうひ)の皮で「こしあん」と「柚子あん」を包んだ、やさしい食感のお菓子です。
しっとりときめ細かなこしあんは、相性も抜群なニッキ風味です。柚をペーストにして練り込まれているので、フレッシュな香りも楽しめます。

一乗寺下り松 武蔵

吉岡一門と決闘した、二刀流の剣聖「宮本武蔵」。その武蔵も光悦と妙秀尼に接することにより、茶の湯の心のやさしさと厳しさの中にも、奥行の深さを知り心を和ませていたそう。
そんな武蔵の守り刀の「鍔(つば)」を型取り、武蔵の大切にしていた「静動一如の境」を偲んで作られたのがこのおまんじゅう。まろやかな味わいの栗入こしあんと粒あんの2種類があります。

ざるわらび

「ざるわらび」は、ざる豆腐にインスパイアされて作られた中谷オリジナルのわらび餅です。
表面は甘すぎない北海道産フレッシュクリームでコーティングがコーティングされており、波照間産の黒みつと相性抜群です。

大納言 とうふ羊かん

写真 https://www.ichijouji-nakatani.com/wagashi.html

とうふ羊かんは見た目はシンプルな水ようかんですが、まるで料亭でいただく“胡麻豆腐”のような口当たりと深みのある味わいが人気の商品。上品なあんこの味を楽しみたければこちらがオススメです。

○和菓子以外になんと洋菓子も?!

写真 https://www.ichijouji-nakatani.com/wagashi.html

驚くべきことに一乗寺中谷には洋菓子の取り扱いもあり、和菓子と一緒に楽しむことができるのが特徴です。
例えば、「絹ごし緑茶てぃらみす」。
こちらの商品はこれまでに、「行列のできる法律相談所」「もしもツアーズ」「ミヤネ屋」「ズームインサタデー」「いきなり黄金伝説」「ビビット」「はなまるマーケット」など多くのメディアで紹介されたヘルシーな豆乳スイーツです。
上生菓子の折箱に枯山水のお庭をイメージして流し込んだこの”てぃらみす”には白あん・豆乳の他にも上質な生クリーム・フロマージュブラン、そして味の決め手になる「柳桜園さんのお抹茶」がたっぷりと配合された上品な一品です。
その他にも
・三色お豆のタルト
・白みそと木の実のケーキ
・中谷ロール
・豆乳プリン
などもあり、どれも和と洋の融合が見事です。

「 一乗寺中谷 」の 口コミがこちら!

・人気の甘味処へ立ち寄りました。やはり一乗寺の郷土銘菓でもある「でっち羊かん」が人気。詩仙堂や八大神社の帰りに寄るのも良いでしょう。お店奥にはカフェスペースもあり、最近は、「絹ごし緑茶てぃらみす」も人気があるようです。でっち羊かんを購入して持ち帰りましたが、羊羹は、竹の皮に包まれており羊羹の中には、丹羽小豆が入っていました。米粉と一緒に練り合わせ、竹の皮に包んで蒸しあげているそうです。竹の香りを楽しみながらいただきました。
・綺麗な庭園で有名な詩仙堂の帰りに見つけて立ち寄りました。名物でっち羊かんを一つ購入しました。「米粉と丹波小豆を練り合わせ竹の皮に流して蒸しあげる」製法は当時より変える事無く守ってるそうです。美味しかったです。
・普通の羊羹とは違って厚みがあるのが特徴的。薄く1センチ程度ですが江戸時代弁当として用いられてただけあってお餅のような食感で美味しかったです。
・羊羹は甘すぎず、素朴な味わい。米粉のもっちりとした食感が良かったです。
・でっち羊羹が有名な一乗寺中谷さんは、元々は和菓子屋さん。いまは洋菓子もあります。竹の香りがするでっち羊かんがやはりいちばん好きです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■一乗寺中谷
住所:京都府京都市左京区一乗寺花ノ木町5番地
アクセス:叡山電鉄叡山本線「一乗寺駅」より徒歩6分程度

HP:https://www.ichijouji-nakatani.com/

■まとめ

気になるお菓子は見つかりましたか?
お土産や観光中のちょっとした糖分補給にもピッタリなあんこスイーツを、是非手に取ってみてくださいね。